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[BOOKデータベースより]
小学生時代「ちょうちょのようね」と言われた著者の娘の侑子も立派な大人となりました。今では母である著者を支え励まし、癒やしてくれる存在となっています。彼女の成長の過程や日々の生活ぶりを、詩や短歌のかたちで綴りました。
救い 詩(出会い;障害;記憶力;死;母の病気 ほか)
[日販商品データベースより]存在 短歌(白き風・胎児;マタニティーブルー・侑子0歳;雨の色・1歳〜5歳;引き算・6歳〜7歳;「茜」・8歳〜10歳 ほか)
船出 投稿文
私には、今年29歳になる、自閉症という障害を持つ一人娘がいます。名前は、川端侑子(かわばたゆうこ)といいます。
私はこれまで、彼女について2冊の本を出版し、これが3冊目です。
1冊目「ちょうちょのように」は小学校1年生時の担任の先生との交換連絡帳の紹介、2冊目「みずいろの手帳−ちょうちょのその後−」は小学校1年生から6年生の間の成長の様子、そして今回の本が、幼児期から大人になった現在を通しての彼女の人生、合わせて彼女にかかわった私の人生を振り返った内容となっています。
「ちょうちょ」というのは、小学校の先生が運動場を駆けていく侑子の様子(多動という状態でした)を見て、「ゆうこちゃんってちょうちょのようね」と言ってくださったことから、ずっと彼女の愛称のように使ってきた言葉です。
「侑子はこの先もずっと言葉が話せないままではないだろうか」と心配した幼児期から、ある種おしゃべりな娘になった思春期、そして、侑子ならではのユニークな表現をいろいろと使うようになっている現在、そんな過程を見てきて、今回の本のタイトルは「ことばの魔術師」としました。拙いながら、私が作った詩・短歌・投稿文の3種のかたちで、これまでの成長過程や日々の生活ぶりなどを綴っています。
自閉症特有の強いこだわり、相手の気持ちがなかなか理解できない、社会に対する適応力の低さなどのハンディをかかえながら、現在は某会社の契約社員として、一人前に働いています。障害者でも、周囲の理解が得られれば、立派に仕事ができるということがわかっていただけると思います。
けれども、前2冊については、「障害者は特別な存在ではなく、健常者と同じく一人の人間としてごく普通に暮らしている。その素顔を知ってほしい」というメッセージを発信して、障害者に対する世間の差別や偏見を少しでも減らしたいという願いが強くありましたが、今回の本はそういう思いはほとんどなく書いてしまいました。
私は現在60歳ですが、50代半ばから病気のデパートのようになり、現在もとてもつらい日々を送っています。そんな私をいつも励まし、癒やしてくれるのが娘なので、彼女に対する感謝の気持ちも込めて、この本を残しておきたいと思いました。将来、私達両親を失って家族をなくしてしまう彼女が、この本を読んでくれて「お母さんはこのときこんなことを思っていたんだな」ということを、あるいはお父さんもお母さんも私をとても愛してくれていたんだなということをわかってくれたらうれしいからです。
ですから、今回の本は世間一般のお母さん方の共感を得られればうれしい、あらゆる年代のお母さん方を中心に、多くの方々に読んでいただければありがたいと思っています。