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[BOOKデータベースより]
第一回チャイコフスキー国際コンクールで優勝、彼を記念したコンクールに名を残し、アイゼンハワーからオバマまで歴代の大統領から招待を受け演奏したクライバーン。東西冷戦と商業主義に翻弄されつつも、音楽への愛で米ソを動かした、その数奇な生涯を初めて明らかにする。
第1楽章 ソニャンド―夢を追いながら(神童;ジュリアード音楽院四一二番教室;後継者 ほか)
[日販商品データベースより]第2楽章 ヴォランテ―飛ぶように(ロシアへ、愛をこめて;ヴァーニャ、ヴァニューシャ;「天にも昇る心地です」 ほか)
第3楽章 フォルテピアノ―強く、ただちに弱く(アメリカのピアニスト;大きな期待;米ソ首脳会談)
アメリカのピアニストに、モスクワが、ソ連中が熱狂した
1958年、冷戦の最中に、23歳のヴァン・クライバーンは第1回チャイコフスキー国際コンクールで優勝した。これはソ連側のプロパガンダ計画にとってまったくの予定外であり、アメリカ側にとっては、宇宙開発でおくれをとったことで大きく傷ついた自信を癒す「お守り」となった。だが、そもそもクライバーンの何が、当局が方針を変えざるを得ないほど、ソ連の人々を熱狂させたのだろうか。
フルシチョフに愛され、オバマ大統領まで歴代の大統領から招待を受け演奏したクライバーン。双方の国で社会現象となった彼は、辻井伸行氏の優勝で知られるコンクールに名を残し、東西冷戦と商業主義に翻弄されつつも音楽への愛でたびたび米ソを動かした。そして人気のさなかに公的な演奏から引退を宣言、長い隠退生活をへて、ホワイトハウスで劇的な復活を遂げたのである。
膨大な回数のインタビューと米ロ双方のアーカイブから新たに公開された証拠に基づき、本書は、「忠誠心の鑑のような反逆者」ヴァン・クライバーンという人間と、チャイコスフキー国際コンクールの劇的な全貌を、初めて明らかにする。