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[BOOKデータベースより]
「政治と文学」の関係を再考し、「政治」の自明性を問う。特別講義・平野啓一郎「『仮面の告白』論」、最終講義・小野紀明「戦後日本の精神史」収録。
第1講 アルベール・カミュ『ペスト』と「中庸」の政治思想―そのラディカリズムについて
第2講 シェストフ『悲劇の哲学』をめぐって―「不安」のゆくえ
第3講 秩序の回復と回復の秩序―ディドロ『ラモーの甥』における政治的可能性
第4講 バーク『崇高と美』における生理学・倫理学・美学―言語の政治学のために
第5講 テクスト解釈という労働についての一省察―シモーヌ・ヴェイユ『雑記帳』を中心に
第6講 政治思想にとって小説とはなにか?―フロベールとデモクラシー
第7講 メルヴィルを読む―空間と力をめぐる政治思想
特別講義 『仮面の告白』論
最終講義 戦後日本の精神史―三島由紀夫と平野啓一郎