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糞、嘔吐物、巣穴、卵の化石から Dinosaurs without Bones.
文藝春秋 アンソニー・J・マーティン 野中香方子
オーストラリア・クイーンズランド州で発見された三三〇〇もの恐竜の足跡化石。一九七九年、二人の古生物学者がその足跡を丹念に調査し、驚くべき論文「白亜紀のクイーンズランド州における恐竜の暴走」を発表する。「これらの足跡はすべて同じ方向に向く一〇〇匹以上の小型の恐竜のものだ。左方から登場する大型の三本指の足跡を見たまえ。これは大型の肉食恐竜だ。小型の恐竜たちはパニックを起こして一斉に逃げたのだ」だが二〇一三年、別の古生物学者がまったく違う推理を提起する。「これは湖岸を走った跡ではない、川で下流に向かって泳いだ時について足跡だ。何日もかけて刻まれたものである」と。日本人の古生物学者らと共に、恐竜の巣穴の化石を発見した著者が辿る、恐竜たちが生きた痕跡の化石の物語。
第1章 恐竜を追う第2章 この足は歩き、走り、すわり、泳ぎ、群れをなし、狩りをするために作られた第3章 ラーク採石場の謎第4章 恐竜の巣と子育て第5章 地下にもぐる恐竜第6章 折れた骨、歯型、歯に残された痕跡第7章 なぜ恐竜は石を食べるのか第8章 当時の名残―恐竜の吐物、胃の内容物、糞、その他、虫の知らせ第9章 壮大な白亜紀を歩く第10章 わたしたちの中に恐竜の足跡を辿る第11章 恐竜の景観と進化の足跡
『ジュラシック・パーク』の常識が覆る!骨の化石からはわからない、生活痕跡の化石から恐竜の生態、その謎を追う。目次第一章 恐竜を追う生痕学は生物の足跡、巣穴、糞、嘔吐物といった行動の痕跡が残された化石を研究する分野のことである。そこでは科学と想像力の交差が見られるが、こと恐竜に関して彼らがどのように生活し、互いや環境とどう影響しあったかを正確に知るには、骨だけでなく生痕化石をきちんと調べる必要がある。第二章 この足は歩き、走り、すわり、泳ぎ、群れをなし、狩りをするために作られた恐竜の足跡は南極大陸を除くすべての大陸で見つかっており、今でも毎年新たに発見されている。二足歩行か四足歩行か、指の数や向きはどうか。足跡を分析することで恐竜の種類が判明するのだ。さらに俯瞰して見ると、群れで移動していたのかどうか、歩く速さや健康状態などまで分かってくる。第三章 ラーク採石場の謎オーストラリアのクイーンズランド州にある世界的に有名な恐竜のトラックサイト、それがラーク採石場である。一九六二年に目利きのアマチュアが発見。古生物学者による調査はそれから九年も後のことだった。二一〇平方メートルの地面に三三〇〇個以上もの足跡が残る――恐竜はまさにここにいたのだ。第四章 恐竜の巣と子育てかつて恐竜は子を産むと産みっぱなしと考えられていた。だがそのイメージはここ三〇年ほどで大きく変わった。恐竜の巣という決定的なものが見つかったからだ。水はけがよく土壌が柔らかで、危害を加える他の動物がいない場所を探し、産卵後には卵をどう扱うかの営巣行動は鳥に似ているかもしれない。第五章 地下にもぐる恐竜二〇〇五年、友人の研究者とアメリカ北西部モンタナ州の白亜紀の地層を訪れた著者は、興味深い形状の穴を確認。さらにその中からおとなと子どもの恐竜三体も見つかった。復元された恐竜は解剖学的特徴から穴掘りに適しており、巣穴のサイズもぴったり。世界で初めての恐竜の巣の発見だった。第六章 折れた骨、歯型、歯に残された痕跡骨や皮膚の体化石にも生痕は残されている。中でももっとも明白なのは歯型である。恐竜同士が噛みつき、その歯が骨に残した穴、窪み、傷などの特徴から様々なことが分かるのだ。噛みついたのか、肉をこそげとろうとしたのか。相手は生きていたのか、死んでいたのか。血にまみれた食事の詳細とは。第七章 なぜ恐竜は石を食べるのか胃石は一見地味な生痕化石だ。現代でも一〇〇個以上を持つ動物もおり、ダチョウは体重の一パーセントが胃石の重量だという。石に食物を「咀嚼」させて消化を助けるのが一般的な役割だが、浮力調整で意図的に石を食べた海生爬虫類もいた
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1位
又吉直樹
価格:1,320円(本体1,200円+税)
【2015年03月発売】
一覧を見る
[BOOKデータベースより]
オーストラリア・クイーンズランド州で発見された三三〇〇もの恐竜の足跡化石。一九七九年、二人の古生物学者がその足跡を丹念に調査し、驚くべき論文「白亜紀のクイーンズランド州における恐竜の暴走」を発表する。「これらの足跡はすべて同じ方向に向く一〇〇匹以上の小型の恐竜のものだ。左方から登場する大型の三本指の足跡を見たまえ。これは大型の肉食恐竜だ。小型の恐竜たちはパニックを起こして一斉に逃げたのだ」だが二〇一三年、別の古生物学者がまったく違う推理を提起する。「これは湖岸を走った跡ではない、川で下流に向かって泳いだ時について足跡だ。何日もかけて刻まれたものである」と。日本人の古生物学者らと共に、恐竜の巣穴の化石を発見した著者が辿る、恐竜たちが生きた痕跡の化石の物語。
第1章 恐竜を追う
[日販商品データベースより]第2章 この足は歩き、走り、すわり、泳ぎ、群れをなし、狩りをするために作られた
第3章 ラーク採石場の謎
第4章 恐竜の巣と子育て
第5章 地下にもぐる恐竜
第6章 折れた骨、歯型、歯に残された痕跡
第7章 なぜ恐竜は石を食べるのか
第8章 当時の名残―恐竜の吐物、胃の内容物、糞、その他、虫の知らせ
第9章 壮大な白亜紀を歩く
第10章 わたしたちの中に恐竜の足跡を辿る
第11章 恐竜の景観と進化の足跡
『ジュラシック・パーク』の常識が覆る!
骨の化石からはわからない、生活痕跡の化石から恐竜の生態、その謎を追う。
目次
第一章 恐竜を追う
生痕学は生物の足跡、巣穴、糞、嘔吐物といった行動の痕跡が残された化石を
研究する分野のことである。そこでは科学と想像力の交差が見られるが、こと
恐竜に関して彼らがどのように生活し、互いや環境とどう影響しあったかを正
確に知るには、骨だけでなく生痕化石をきちんと調べる必要がある。
第二章 この足は歩き、走り、すわり、泳ぎ、群れをなし、狩りをするために作られた
恐竜の足跡は南極大陸を除くすべての大陸で見つかっており、今でも毎年新た
に発見されている。二足歩行か四足歩行か、指の数や向きはどうか。足跡を分
析することで恐竜の種類が判明するのだ。さらに俯瞰して見ると、群れで移動
していたのかどうか、歩く速さや健康状態などまで分かってくる。
第三章 ラーク採石場の謎
オーストラリアのクイーンズランド州にある世界的に有名な恐竜のトラックサ
イト、それがラーク採石場である。一九六二年に目利きのアマチュアが発見。
古生物学者による調査はそれから九年も後のことだった。二一〇平方メートル
の地面に三三〇〇個以上もの足跡が残る――恐竜はまさにここにいたのだ。
第四章 恐竜の巣と子育て
かつて恐竜は子を産むと産みっぱなしと考えられていた。だがそのイメージは
ここ三〇年ほどで大きく変わった。恐竜の巣という決定的なものが見つかった
からだ。水はけがよく土壌が柔らかで、危害を加える他の動物がいない場所を
探し、産卵後には卵をどう扱うかの営巣行動は鳥に似ているかもしれない。
第五章 地下にもぐる恐竜
二〇〇五年、友人の研究者とアメリカ北西部モンタナ州の白亜紀の地層を訪れ
た著者は、興味深い形状の穴を確認。さらにその中からおとなと子どもの恐竜
三体も見つかった。復元された恐竜は解剖学的特徴から穴掘りに適しており、
巣穴のサイズもぴったり。世界で初めての恐竜の巣の発見だった。
第六章 折れた骨、歯型、歯に残された痕跡
骨や皮膚の体化石にも生痕は残されている。中でももっとも明白なのは歯型で
ある。恐竜同士が噛みつき、その歯が骨に残した穴、窪み、傷などの特徴から
様々なことが分かるのだ。噛みついたのか、肉をこそげとろうとしたのか。相
手は生きていたのか、死んでいたのか。血にまみれた食事の詳細とは。
第七章 なぜ恐竜は石を食べるのか
胃石は一見地味な生痕化石だ。現代でも一〇〇個以上を持つ動物もおり、ダチ
ョウは体重の一パーセントが胃石の重量だという。石に食物を「咀嚼」させて
消化を助けるのが一般的な役割だが、浮力調整で意図的に石を食べた海生爬虫
類もいた