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[BOOKデータベースより]
過激派組織「イスラム国」の攻勢を食い止めたことで、国際的な注目を集めるイラクのクルド自治区。しかし、イラク・トルコ・シリア・イラン各国で苛烈な弾圧を受けてきた「国家を持たない最大の民族」クルド人の歴史はほとんど知られていない。「国民的」老作家フセイン・アーリフと息子の通訳マツダ、マツダの親友でジャーナリストのヤヒヤ・バルザンジの語りを通して、自由と独立を求め続けるクルド人の歴史と今を生き生きと伝える。
第1部 イラクのクルド自治区の今(「イスラム国」の衝撃;「ミニ国家」クルド自治区;「自由」の代償;キルクークを巡る民族対立;独立闘争の鬼っ子「PKK」)
第2部 クルド人とは(民族性とその歴史;大国の思惑と幻の国家)
第3部 サダムの時代(共和国の誕生とバアス党の支配;湾岸戦争とクルドの民衆蜂起;クルド地域政府の樹立と内戦;イラク戦争とサダムの最期)
国家樹立への道