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- 昔話の戦略思考
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日経BPM(日本経済新聞出版本部) 日経BPマーケティング
梶井厚志- 価格
- 935円(本体850円+税)
- 発行年月
- 2017年06月
- 判型
- B40
- ISBN
- 9784532263430
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【2000年02月発売】
[BOOKデータベースより]
昔話、落語に秘められた「戦略」を読み解く!「桃太郎が圧勝したわけとは?」「浦島太郎は幸か不幸か?」「かぐや姫の断り戦術」など、よく知られた物語も、視点を変えれば違った教訓が見えてきます。京都大学教授が、経済学を楽しくわかりやすく解き明かす、興味深い一冊です。
昔話編(こぶ取り爺さん―「偶然」を法則と勘違い;浦島太郎―「機会費用」から幸不幸をとらえる;舌切り雀―選ばせることで相手に記憶させる;竹取物語―主導権を与えて断る;桃太郎―話に枝葉をつけたほうが理解が進む;わらしべ長者―ものの交換価値を考える)
[日販商品データベースより]落語編(持参金―貨幣価値とネッティング;百年目―遊びをゆとりと見るか、無駄と見るか;千両みかん―需要と供給、そして交渉;大山詣り―コミットメントとシグナリング;はてなの茶碗―確率と期待収益;井戸の茶碗―正直者の経済学)
〇日本古来から読まれてきた物語、もしくは江戸時代に成立したとされる落語。これらには人間の行動心理が深く刻まれており、陥りやすい失敗談なども多く含むため、教訓とすべきことから、長きにわたって読まれ、また語り継がれてきた。これを経済学的思考で読み解くとどうなるか、を体現したのが本書である。
〇経済学的思考では、順を追って思考を体系化するため、これまで「なんとなくいい話」と思っていたものも、しっかりした形で読者の心に沁みわたり、かつ定着する。それが本書のねらいでもある。
〇著者の梶井氏は『戦略的思考の技術--ゲーム理論を実践する』(2002年刊行)がヒットに。ゲーム理論での行動パターンを「戦略的思考」と位置づけ、数式を使わずに解説、また教養に富んだ執筆には定評がある。
〇経済学的思考で読むと、古来から理解されてきた物語も、違った視点になるものもあって面白い。
「こぶとり爺さん」はこぶを取ってもらった爺さんを真似て、鬼の前で踊りに行った別の爺さんが、逆にこぶをつけられてしまうというストーリーだが、実は前者が良人で後者が悪人とは決めつけられない。両人とも「欲深い」という意味では同じ。この話の要点は善悪にあるのではなく、下手な踊りをして鬼を怒らせた、自分の技量を理解していなかった後者の爺さんの戦略ミス、と断ずるなど。新たな発見の多い本になっている。