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[BOOKデータベースより]
「規制された地獄」の本質に迫る、斬新かつ戦慄の論考。ナチ強制収容所には無法が横行していたとする見方を退け、懲戒・強制労働・配給食・郵便制度など、規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を、精緻に分析する。
序論 収容所の全体主義地獄
[日販商品データベースより]第1部 郵便物(信書の送受に関する一般制度;無数あった特別規定;郵便検閲)
第2部 懲戒制度(収容所で適用されていた懲戒規定;調査(捜査);囚人に対する懲戒刑の宣告;囚人への死刑宣告;刑の執行;あらゆる恣意的な制裁行為の厳重なる禁止)
第3部 強制労働(労働の組織形態全般;減刑(優遇)措置によって労働意欲を鼓舞する;囚人の死)
「規制された地獄」の本質に迫る
「ナチ強制収容所」といえば、看守たちによる恣意的な暴虐が横行していたという先入観が強い。しかし本書では、そのような見方を退け、実際には細部にまで及ぶ詳細な「拘禁制度」が存在し、規範が厳格に適用された結果の「地獄」の実態を、気鋭の法学者が精緻に分析する。
様々な規範(懲戒、強制労働、配給食、郵便、死刑制度)を、記録文書をもとに綿密に追っていくが、概ね規則正しく運用されていたことが分かる。強制収容所があくまでも通常の国家機関であるように見せるため、被収容者には労働法を適用させるかのように各種手当が支給されたり、売春施設に行くことが許された特殊なケースもあった。
強制収容所からの生還者、フランス・レジスタンスの闘士でもあった、世界的大ベストセラー『怒れ! 憤れ!』の著者ステファン・エセルは、本書に寄せた「序文」で、「法学者ならではの厳密さで、拘禁される者たちが収容所に到着するところから、彼らの死体が焼却されるための手続き、その灰がどのように処分されるかを細かく定める拘禁制度を、ナチの官僚的手順に沿って再現してみせる」と述べる。まさに「規制された地獄」の本質に迫る、斬新かつ戦慄の論考。