[BOOKデータベースより]
どこにも行けず部屋に閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然、鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先の世界には、似た境遇の7人が集められていた。9時から17時まで。時間厳守のその城で、胸に秘めた願いを叶えるため、7人は隠された鍵を探す―
[日販商品データベースより]あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。
生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。一気読み必至の著者最高傑作。
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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:5)
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あおひなレストラン
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映像化しそう
文句なしに面白いです。特に後半は一気読みしてしまいました。
細かく検証したわけではないですが、「そもそも孤城ってどういうもの?」というところ以外の謎・伏線はことごとく回収してエピローグまで意外な展開が用意されています。
一部、画にするのが難しそうなところもありますが既にコミカライズされていますし、遠からず映像化しそうな気がします。
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Katsuei
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当たり前である事を願う
7人の不登校の中学生の鏡が突然輝いて、孤城に招集される。
狼面の少女が現れ、この城に隠された願いの鍵を見つけた者が、ひとつだけだがどんな願いも叶えてくれると言う。
様々な問題で不登校になる子供達。原因は決して子供の怠慢にあるのではない事や、この社会問題に対する問題提起も取り上げたい点ではある。
ただ、それだけでなく、小説としても構成も素晴らしい。クライマックスに涙してしまいました。
本当の主人公は一体誰だったのか、それすら欺かれていた事に驚愕した。
不登校も時代や環境によっても様々で一括りにはできない。
読みながら、『神隠しの教室』に出てくくる子どもたちとの類似点が何箇所かあると思った。いじめ、虐待、貧困など。
今の子どもたちが抱える問題も、私が子どもだった頃よりは複雑化して、子どもだけで解決することはできないこともある。
思春期の今が苦しいと思う気持ちの子がいたら、その苦しさから一旦離れることは決して逃げではないのだと言ってあげたい。
こころが受けたいじめの殺伐さに心がざわざわとした。いじめの首謀者・美織が仲間たちと家を取り囲んだ場面はぞっとした。
それ以上に、何もわかろうとしない見当はすれな対応をする担任・井田には腹が立った。
前半の行く先の見えないやるせなさ最後にすべてのピースが出揃った時の未来への希望と信じられる人は必ずいるという安心感に安堵した。
思春期をどう生き延びるか、その一つの答えがここにある。(はなびやさん 50代・愛知県 男の子16歳)
【情報提供・絵本ナビ】