[BOOKデータベースより]
まだ、人の体のしくみがよくわかっていなかった江戸時代。罪人の死体を観察し、内臓のつくりがオランダの解剖書にある絵とそっくりだと気づいた医者たちがいました。かれらは、オランダ語を知らない、辞書もないという困難を乗りこえて、その本を翻訳しました。医者たちのひとり、杉田玄白は訳した本を『解体新書』と名づけ、日本で出版することにも情熱をかたむけたのです。
第1章 四郎はなぜ死んだ
第2章 こわくてにくい病気
第3章 人を救える医者になりたい
第4章 命は体の中で燃えている
第5章 人体の真実を知るために
第6章 異彩をはなつ平賀源内
第7章 オランダ語にいどむ前野良沢
第8章 小塚原での衝撃
第9章 気が遠くなる作業
第10章 『解体新書』の出版
小学校の教科書にも登場する杉田玄白と『解体新書』を題材にした児童向け歴史小説。玄白の幼時から『解体新書』完成までの物語。