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渇望する幻想、そして反転する眺望。物語はここからどこに進んでいこうとしているのか…。「ねじまき鳥クロニクル」「海辺のカフカ」「1Q84」、そして更に旋回する村上春樹の小説世界。
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騎士団長殺し―第2部 遷ろうメタファー編―物語はここからどこに
進んでいこうとしているのか?
その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。
夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……
それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。