[BOOKデータベースより]
菊山尚泰は一九二四年、朝鮮の貧しい農家に生まれ、一八歳の時に「夢の国」を目指し日本に出稼ぎに来た。鉱山で働くうちにその腕力だけで頂点に立ち、どんな荒くれ男たちからも恐れられる存在になった。終戦後、菊山は夜の街の用心棒、債権回収業から金貸しになり巨額の富を得て成金に…。一九五九年、菊山に待望の息子、翔太が誕生し幸せな日々を過ごしていたが、妻が突然出奔すると菊山の人生が激変した。
[日販商品データベースより]自らの父親をモデルに無期懲役囚が放つ衝撃の小説デビュー作。菊山尚泰は1924年、韓国の貧しい農家に生まれ、18歳の時に日本に来た。その腕力だけで頂点に立った一人の男の一生。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 夜に星を放つ
-
価格:770円(本体700円+税)
【2025年02月発売】
- 深夜カフェ・ポラリス
-
価格:869円(本体790円+税)
【2025年02月発売】
- ギフテッド/グレイスレス
-
価格:836円(本体760円+税)
【2025年04月発売】
- ひとり旅日和 福招き!
-
価格:814円(本体740円+税)
【2024年10月発売】
- ひとり旅日和 縁結び!
-
価格:792円(本体720円+税)
【2022年10月発売】

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
北区の太
-
怪作
自らの父親をモデルに無期懲役囚が書いたというだけで十分話題性があるが、内容もすごい。己の智恵と力だけを頼りに朝鮮から日本に渡り、戦中・戦後の激動期を己の腕一本でのしあがる。「自分に嘘をつかない(当然のことながら他人にも嘘をつかない」ことを信条とする、その生き方はすさまじい。この信条は、自分の息子にも受け継がれ、それが最後には息子の将来を決めることに。「自分に嘘をつかない」ということは本当に難しいということを思わせてくれる。武骨・不器用にも読める文体が、このテーマとマッチし、なんとも言えない作品に仕上がっている。戦中・戦後の日朝の関係を知るにも良い1冊。全編を彩る暴力の圧倒的な凄さに、一気読み確実。これはキワモノではない、「男の信条」を描いた怪作(あえて快作ではなく、怪作と表現させて貰う)。
自らの父親をモデルに無期懲役囚が放つ衝撃の小説デビュー作!菊山尚泰は1924年、韓国の貧しい農家に生まれ、18歳の時に日本に来た。その腕力だけで頂点に立った一人の男の一生。