- クラッシャー上司
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平気で部下を追い詰める人たち
PHP新書 1080
- 価格
- 1,375円(本体1,250円+税)
- 発行年月
- 2017年01月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784569832050
[BOOKデータベースより]
「俺はね、(部下を)5人潰して役員になったんだよ」。大手某社に産業医である著者が招かれた際、その会社の常務が言い放った言葉である。このように部下を精神的に潰しながらどんどん出世していく人たちのことを、精神科医の牛島定信氏と彼の教え子である著者は「クラッシャー上司」と名付けた。クラッシャー上司には「自分は善である」という確信があり、他人への共感性が決定的に欠如している。精神的に未熟な「デキるやつ」なのだ。本書では著者が豊富な経験に基づいてクラッシャー上司の具体例を紹介。さらに精神構造、社会背景を分析し、最終章で対策を述べる。
第1章 いったい彼らは何者か―クラッシャー上司の実態(つきっきりの指導;表情ひとつ変えない雪隠づめ ほか)
第2章 クラッシャーの精神構造―未熟なデキるやつ(父親の言葉がクラッシャーを生んだ;「未熟型うつ」の例)
第3章 クラッシャーを生む日本の会社―滅私奉公の時代の終わり(東芝粉飾事件;なぜ死ぬまで人を働かせるのか ほか)
第4章 クラッシャー対策―その暴力から身を守るために(GRR―ストレスに対抗するためのリソース;CSRを適切に実行すれば、会社のGRRは必然的に高まる ほか)
部下を精神的に潰しながらどんどん出世していく「クラッシャー上司」とは。著者が豊富な経験に基づいてクラッシャー上司の具体例を紹介。さらに精神構造、社会背景を分析し、対策を述べる。

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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北区の太
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恥ずかしながら
恥ずかしながらこの本で初めて「クラッシャー上司」という言葉を知った。医学部卒業後、企業の産業医等を務める筆者が、自身のこれまでの経験を基に、上司だけではなくその部下にまで焦点をあて、相対的な評価を試みている本。その分析は的確で非常に参考になり、自身のやり方に対する反省材料も数多く提供してくれる。「新型うつ病」についても触れ、それを「未熟型うつ」と呼ぶことを提唱している点も秀逸。この手の本は、ともすれば、上司側の責任のみを追及し糾弾する内容になりがちであるが、この本は部下側の問題点についても言及されており、非常にバランスの取れた内容になっている。働き方改革が叫ばれる中、配下を持つ上司だけでなく、上司を選べない部下にも一読をお薦めする。
自分の出世のために、次々に部下をつぶしていく人の精神構造と対処法を、数多くの実例に接した精神科の産業医がやさしく解説。