- 光秀の定理
-
- 価格
- 836円(本体760円+税)
- 発行年月
- 2016年12月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041028100
[BOOKデータベースより]
永禄三(1560)年の京。牢人中の明智光秀は、若き兵法者の新九郎、辻博打を行う破戒僧・愚息と運命の出会いを果たす。光秀は幕臣となった後も二人と交流を続ける。やがて織田信長に仕えた光秀は、初陣で長光寺城攻めを命じられた。敵の戦略に焦る中、愚息が得意とした「四つの椀」の博打を思い出すが―。何故、人は必死に生きながらも、滅びゆく者と生き延びる者に分れるのか。革命的歴史小説、待望の文庫化!
[日販商品データベースより]【話題沸騰 『信長の原理』 の姉妹編!】
明智光秀はなぜ瞬く間に出世し、信長と相前後して滅びたのか――。
厳然たる「定理」が解き明かす、乱世と人間の本質。
各界絶賛の全く新しい歴史小説、ここに誕生!
永禄3(1560)年の京。
牢人中の明智光秀は、若き兵法者の新九郎、辻博打を行う破戒僧・愚息と運命の出会いを果たす。
光秀は幕臣となった後も二人と交流を続ける。やがて織田信長に仕えた光秀は、初陣で長光寺城攻めを命じられた。
敵の戦略に焦る中、愚息が得意とした「四つの椀」の博打を思い出すが――。
何故、人は必死に生きながらも、滅びゆく者と生き延びる者に分かれるのか。
革命的歴史小説、待望の文庫化!
解説・篠田節子
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。

ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
-
北区の太
-
面白かった
この作者との付き合いは、「君たちに明日はない」というサラリーマン小説から始まり、その後、傑作「ワイルド・ソウル」という犯罪小説で一気にはまってしまい、今回はまたジャンルの異なる歴史小説で、どうかなと思いながら読んでみたが、やはり面白かった。明智光秀を主人公にしているが、お定まりの本能寺の変は主題ではなく、光秀が雌伏の時を経て、織田家随一の大名にのしあがる過程を描いたもので、光秀ファンにはたまらない内容になっている。中でも、歴史上それほど有名でない「観音寺城の戦い」の光秀の攻撃と確率論を組み合わせたくだりは秀逸。最後で、光秀の終生の友である愚息と新九郎に、光秀が本能寺の変を起こした理由を語らせるのも良い。光秀の武将としての素晴らしさを再認識させてくれること間違いなし。この作者はどのジャンルにおいても読ませる作品を描く。その才能に戦慄する。
厳然たる「定理」が歴史と人生を解き明かす、全く新しい歴史小説が誕生!