この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 中国ぎらいのための中国史
-
価格:1,100円(本体1,000円+税)
【2024年09月発売】
- ハザール
-
価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2024年01月発売】
- 印綬が創った天下秩序
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2024年05月発売】
- 中国史で読み解く故事成語
-
価格:1,980円(本体1,800円+税)
【2021年04月発売】
- 日中全面戦争に至る中国の選択1933ー1937
-
価格:7,700円(本体7,000円+税)
【2024年12月発売】
[BOOKデータベースより]
レコンキスタはスペインの政治と社会にどのような性格を与えたのか。19世紀末からの欧米学界における中世スペイン史の研究動向を網羅的・批判的に検討し、レコンキスタが最も激しさを増した12世紀を中心に、「グレゴリウス改革の影響」「王権と司教座」「王権と騎士修道会」「教会領主と農民」「教会とイスラーム教徒住民」など、多様な論点から史料に基づき解明する。
序章 問題の所在と研究史
[日販商品データベースより]第1章 征服活動に先行するカタルーニャの歴史的経緯と地域的特徴
第2章 グレゴリウス改革期のバルセロナ伯領における統治構造の転換―伯と教会の関係を中心に
第3章 カタルーニャにおけるグレゴリウス7世、ウルバヌス2世の政策とその帰結―地中海におけるローマ教会進出の一事例
第4章 12世紀におけるバルセロナ伯と司教座の関係の変容―タラゴーナの事例
第5章 辺境地帯における統治構造―王権とテンプル騎士修道会の関係
第6章 辺境社会の成長過程―入植者の経済的状況と社会的上昇の可能性
第7章 ムデハルとユダヤ人の境遇―異教徒集団の社会的統合プロセス
結論と展望
レコンキスタ―800年に渡るイスラームとの接触と対峙―は、スペインの政治と社会にどのような性格を与えたのか。19世紀末からの、スペイン学界、またフランス学界や英米学界における中世スペイン史の研究動向を網羅的・批判的に検討し、レコンキスタが最も激しさを増した12世紀を中心に、「グレゴリウス改革の影響」「王権と司教座」「王権と騎士修道会」「教会領主と農民」「教会とイスラーム教徒住民」など、多様な論点から史料に基づいて解き明かす。中世のスペインでは、アストゥリアス王国やその後身のカスティーリャ・レオン王国、ナバラ王国や後ウマイヤ朝、ムラービト朝やムワッヒド朝など、国家が目まぐるしく興亡した。本書では、特にアラゴン連合王国の事例を中心軸に据えることで、キリスト教勢力とイスラーム教勢力のパワーバランスの変動などスペイン全体の大きな歴史的流れの把握を可能にし、またアラゴン連合王国との比較や対照を通じ、それぞれの国家の歴史的個性を浮き彫りにする。さらに、これまで論じられることの少なかった、地中海圏におけるローマ帝国やカロリング朝の政治文化面での影響、中世のスペインとフランス王や南フランスの諸領邦、またイタリア諸都市やローマ教皇との関係といった事象も俎上に載せる。中世のラテン=カトリック世界におけるスペインの位置づけ、また中世の地中海世界が有した特徴についても、新たな知見を提供する。