[BOOKデータベースより]
文学史に隠された遺産=亡霊をあざやかによみがえらせる、野心的試み。日本近代文学の真実。
序章 文学史的不安
第1章 劇作家としての漱石―モダニズムとその変異
第2章 東洋的前衛―二つの近代の衝突
第3章 恋愛の牢獄、クィアの劇場
幕間 逃走路としての演劇―谷崎潤一郎から中上健次へ
第4章 地図制作者たち―紀行文のリアリズムと倫理
終章 観客―二〇世紀の紛争地帯
「演劇的想像力」というキーワードから近代日本文学を再構成し、「演劇的なるもの」の系譜のもつれた糸を丁寧に解きほぐした時、隠されていた日本近代文学の真実が明らかにされる。気鋭による野心的文学論。
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サントリー学芸賞(『復興文化論』)を受賞した気鋭による野心的文学論!夏目漱石、坪内逍遥、滝沢馬琴、北村透谷、谷崎潤一郎、円地文子、折口信夫・・・・・・ 「演劇的想像力」というキーワードから近代日本文学を再構成し、ほとんど検討されてこなかった「演劇的なるもの」の系譜の縺れた糸を丁寧にときほぐしたとき、従来の日本文学史観を根本から揺るがす、隠されていた日本近代文学の真実が明らかにされる!