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[BOOKデータベースより]
戦争にはルールがある―明治の軍人は文明国の軍隊として国際法に則り正々堂々と戦った。本書は、その戦いぶりを広く欧米社会に知らしめるために刊行された名著『日露陸戦国際法論』を要約・解説したものである。同書の著者は満洲軍の国際法顧問、陸軍大学校教官の有賀長雄博士。ここには敵が白旗を掲げた場合の対応、傷病兵の保護、遺体の処理、降伏勧告の要領、捕虜収容所の管理など、現代戦においても適用可能な武力紛争法上の諸問題が戦例をあげながら解説されている。陸上自衛隊の法務課法規班に長く勤務し、有事関連法制の整備にも携わった著者が「武力紛争法」の基本知識をわかりやすく解説!
日露陸戦国際法論
日本軍と国際法
戦闘地域
交戦者及び非交戦者
衛生部員及び衛生機関
害敵手段
旅順の攻囲と砲撃
旅順開城
樺太占領
俘虜の取扱い
傷者及び病者の救護
死者の保護と戦場掃除
軍律及び軍事裁判
休戦及び講和の交渉