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[BOOKデータベースより]
介護職だけじゃ、食べていけない。風俗嬢だけじゃ、何かが壊れる。秘密のダブルワークで、理不尽なこの国を生き抜く頑張り屋の女性たち!僧侶であり作家、家田荘子の新境地。日本の貧困と煩悩を炙り出す。
“カサブランカ・グループ”長谷川華氏に訊く
[日販商品データベースより]「デリヘルのお客さんより、施設のお爺さんの方がエロいんです」
「独居の男性、佐藤さんの性欲」
「女性は、思考が蜂の巣の中のように、あっち行ったり、こっち行ったりできるから、一つのモノを見て百のことを考えられる」
「オムツ交換をしているときに、手は私のお尻を触っていました。でも本当はお尻じゃなくて、人のぬくもりを求めていたんです」
「リハビリの仕事と風俗って、接し方は一緒やと思います。でも、性欲って言葉自体が、施設では存在しないのです」
「お世話をさせてもらっている」―介護老人保健施設の一日
「母親に“お金ちょうだい”と言われるから、なおさら稼がなきゃ」―外国人介護福祉士、ユウの秘密
「介護をするようになってからは、優しさを覚えた。それまでは私、本当に仕事とお金だけだったのに」
「夫には多分、バレない。絶対にバレない。罪悪感?…ありますよ」
「風俗って、お客さんの視線や会話から、私に対して何を求めているんだろうって気づかないと、いい接客ができない。介護も一緒です」
人間の、最後に残る欲望は何か。僧侶であり作家、家田荘子の新境地。日本の貧困と煩悩を炙り出す…。介護職に身を置きながら風俗嬢としての顔を持つ多くの女性たちを取材。家田が3年の時間を掛け綴った生と性の記録。