- 千駄木の漱石
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- 価格
- 880円(本体800円+税)
- 発行年月
- 2016年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784480433589
[BOOKデータベースより]
英語・英文学教師から国民的人気作家へと転身した場所、東京市本郷区千駄木町。代表作『吾輩は猫である』や『坊っちゃん』もここで書かれた。多くの弟子にも恵まれ、嫌いな大学も辞めた、博士号も辞退した。それなのに、千駄木はイヤだ、豚臭い、そうか、それなら慈悲のために永住してやる…と。書簡、作品、明治の千駄木から描き出す素顔の漱石とは。文庫のために「千駄木以後の漱石」を加筆。
1(明治の借家事情;「偏鄙にて何の風情もこれなく―」 ほか)
2(子規と漱石―伊予松山紀行;「転居せんと思うがよき家はなきか」―野村伝四と野間真綱 ほか)
3(牡蛎的生涯;雁の肉、猪の肉―食いしんぼうの漱石 ほか)
4(鈴木三重吉の手紙一件;「死んでいい奴は千駄木にゴロゴロ」 ほか)
英語・英文学教師から人気作家へ転身、代表作のアイデアも得た千駄木。なのに、嫌だ、豚臭い、慈悲のために永住する……。そんな素顔の漱石を活写。