- オスマン帝国500年の平和
-
興亡の世界史
講談社学術文庫 2353
- 価格
- 1,628円(本体1,480円+税)
- 発行年月
- 2016年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062923538
[BOOKデータベースより]
一四世紀初頭、アナトリアの辺境に生まれた小国は、やがてバルカンからアラブ世界、北アフリカをおおう大帝国に発展した。メフメト二世、スレイマン一世ら強力なスルタンの時代、大宰相と官人たちの長く安定した支配、イスタンブルに花開いたオスマン文化。多民族と多宗教の共存した帝国が、一九世紀の「民族の時代」の到来により分裂するまでを描く。
第1章 アナトリア―一〇五〇〜一三五〇
第2章 バルカン―一三五〇〜一四五〇
第3章 戦うスルタンの旗のもとで―一四五〇〜一五二〇
第4章 スレイマン一世の時代―一五二〇〜六〇
第5章 オスマン官人たちの時代―一五六〇〜一六八〇
第6章 近世オスマン社会を生きる
第7章 繁栄のなかの不安―一六八〇〜一七七〇
第8章 オスマン体制の終焉―一七七〇〜一八三〇
おわりに―「民族の時代」のなかで
14世紀の初頭、アナトリアの辺境に生まれた小国は、バルカン、アナトリア、アラブ世界、北アフリカを覆う大帝国に発展した。強力なスルタンによる広大な地域の征服から、「民族の時代」の到来により「多民族の帝国」が分裂するまでを描き、柔軟に変化した帝国の仕組みと、イスタンブルに花開いたオスマン文化に光をあてる。 イラク、シリア、そしてパレスチナと、現在も紛争のさなかにあるこの地域を理解するためにも必読の書。
講談社創業100周年記念企画として刊行された全集「興亡の世界史」の学術文庫版第一期のうちの第4冊目。
14世紀の初頭、アナトリアの辺境に生まれた小国は、バルカン、アナトリア、アラブ世界、北アフリカを覆う大帝国に発展し、19世紀までの約500年にわたって、多民族と多宗教を束ね、長期の安定を実現した。
この「オスマン帝国」は、一般に理解されているような「イスラム帝国」であり「トルコ人の国」だったのだろうか?
メフメト2世、スレイマン1世ら強力なスルタンのもとで広大な地域を征服した後、大宰相を中心に官人たちが支配する長い時代が続き、やがて、「民族の時代」の到来により「多民族の帝国」が分裂するまでを描き、柔軟に変化した帝国の仕組みと、イスタンブルに花開いたオスマン文化に光をあてる。
イラク、シリア、そしてパレスチナと、オスマン帝国の崩壊後、この地域は、現在も紛争のさなかにある。現代の世界を理解するためにも必読の書。
[原本:『興亡の世界史 第10巻 オスマン帝国500年の平和』講談社 2008年10月刊]
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はじめに
第一章 アナトリア─一〇五〇〜一三五〇─
第二章 バルカン─一三五〇〜一四五〇─.
第三章 戦うスルタンの旗のもとで─一四五〇〜一五二〇─.
第四章 スレイマン一世の時代─一五二〇〜六〇─
第五章 オスマン官人たちの時代─一五六〇〜一六八〇─.
第六章 近世オスマン社会を生きる.
第七章 繁栄のなかの不安─一六八〇〜一七七〇─
第八章 オスマン体制の終焉─一七七〇〜一八三〇─
おわりに─「民族の時代」のなかで
参考文献
年表.
オスマン帝国用語集.