重要ゴールデンウィーク期間の営業についてのご案内

重要ウェブアクセシビリティサービス導入のご案内

大阪・関西万博特集
本屋大賞
ビジネス書ロングセラーSELECTION

大阪・関西万博特集

本屋大賞

ビジネス書ロングセラーSELECTION

オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実

在庫状況:品切れのためご注文いただけません
怪物的思考

近代思想の転覆者ディドロ
講談社選書メチエ 619

講談社
田口卓臣 

価格
1,815円(本体1,650円+税)
発行年月
2016年03月
判型
B6
ISBN
9784062586221

入荷お知らせ希望に登録

欲しいものリストに追加する

「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」──この著名な一文を記したのは、テオドール・アドルノ(1903-69年)である。そのアドルノが第二次大戦直後にマックス・ホルクハイマー(1895-1973年)との共著で刊行した書物の表題が『啓蒙の弁証法』(1947年)だったことは、よく知られている。
この書物の表題に「啓蒙」の語が含まれていることがもつ意味は、今日ますます重くのしかかってきている。実証主義に基づいて自然を理解し、合理的思考に基づく技術で自然を支配できると考え、人間の理性を絶対視する思考。それこそが「啓蒙」と呼ばれてきたものだが、まさにその「啓蒙」の結果、人間は大量殺戮を可能にする兵器を生み、みずから統制できない危険をもたらす技術を生んできた。
アドルノとホルクハイマーが糾弾したこの事実は、しかし、まさに「啓蒙」思想の全盛期である18世紀フランスを代表する人物によって、はっきりと、そして過激に示されていた。その人物こそ、『百科全書』を編集したことで知られる啓蒙思想を代表する巨人ドニ・ディドロ(1713-84年)にほかならない。本書は、その事実を明らかにし、西欧の近代思想に対して抱かれているイメージを根底から覆すことを企図した、きわめて野心的な1冊である。
この課題のために、著者はディドロの代表作『自然の解明に関する断想』(1753年)を精緻に読解する。具体的な文章の向こう側に先達の、あるいは同時代の思想との関係を読み解く。あるいは、具体的な表現に込められた意図をディドロ自身の他の作品を参照しながら解明する。「法則/例外」、「基準/逸脱」、「正常/異常」といった区別を無効にする「怪物的思考」のスリリングさを体感させてくれる本書は、私たちの思考がとらわれている常識を心地よく転覆することだろう。
その読解の果てに広がっているのは、実証主義や合理主義がもたらす危険や弊害から目をそらせなくなっている現在、真に必要な「新しい思考」にほかならない。

内容情報
[BOOKデータベースより]

徹底して理性で思考せよ―理性を破壊するほどに。啓蒙を代表する百科全書派の思想家ドニ・ディドロ。その初期代表作を精緻に読み進めるとき、驚愕の光景が現れる。常識を覆すスリリングな思考体験!

第1章 幾何学と実験科学の間で
第2章 寓話、再録、補遺
第3章 偏差、怪物、夢想
第4章 流体、異種混交、理論的離脱
第5章 寄生、内破、創出
第6章 「私」の位置どり、「後世」への開け
終章 近代思想の転覆者ディドロ―アドルノ&ホルクハイマー、フーコーとともに考える

[日販商品データベースより]

「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」──そう記したアドルノが第二次大戦後に糾弾した「啓蒙」は、今や破綻している。実証主義と合理主義に基づく人間の理性は、自然を支配し、技術を統制できる。そう教えてきた「啓蒙」に抗して、啓蒙思想を代表するドニ・ディドロ(1713-84年)は「基準/逸脱」や「正常/異常」といった区別を無効にする「怪物的思考」を実践した。常識を覆すスリリングな思想史!


「アウシュヴィッツ以後、詩を書くことは野蛮である」──この著名な一文を記したのは、テオドール・アドルノ(1903-69年)である。そのアドルノが第二次大戦直後にマックス・ホルクハイマー(1895-1973年)との共著で刊行した書物の表題が『啓蒙の弁証法』(1947年)だったことは、よく知られている。
この書物の表題に「啓蒙」の語が含まれていることがもつ意味は、今日ますます重くのしかかってきている。実証主義に基づいて自然を理解し、合理的思考に基づく技術で自然を支配できると考え、人間の理性を絶対視する思考。それこそが「啓蒙」と呼ばれてきたものだが、まさにその「啓蒙」の結果、人間は大量殺戮を可能にする兵器を生み、みずから統制できない危険をもたらす技術を生んできた。
アドルノとホルクハイマーが糾弾したこの事実は、しかし、まさに「啓蒙」思想の全盛期である18世紀フランスを代表する人物によって、はっきりと、そして過激に示されていた。その人物こそ、『百科全書』を編集したことで知られる啓蒙思想を代表する巨人ドニ・ディドロ(1713-84年)にほかならない。本書は、その事実を明らかにし、西欧の近代思想に対して抱かれているイメージを根底から覆すことを企図した、きわめて野心的な1冊である。
この課題のために、著者はディドロの代表作『自然の解明に関する断想』(1753年)を精緻に読解する。具体的な文章の向こう側に先達の、あるいは同時代の思想との関係を読み解く。あるいは、具体的な表現に込められた意図をディドロ自身の他の作品を参照しながら解明する。「法則/例外」、「基準/逸脱」、「正常/異常」といった区別を無効にする「怪物的思考」のスリリングさを体感させてくれる本書は、私たちの思考がとらわれている常識を心地よく転覆することだろう。
その読解の果てに広がっているのは、実証主義や合理主義がもたらす危険や弊害から目をそらせなくなっている現在、真に必要な「新しい思考」にほかならない。

この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。

経済で読み解く世界史

経済で読み解く世界史

宇山卓栄 

価格:1,100円(本体1,000円+税)

【2025年03月発売】

国際政治学をつかむ 第3版

国際政治学をつかむ 第3版

村田晃嗣  君塚直隆  石川卓 

価格:2,420円(本体2,200円+税)

【2023年03月発売】

〈情弱〉の社会学 新装版

〈情弱〉の社会学 新装版

柴田邦臣 

価格:2,420円(本体2,200円+税)

【2024年07月発売】

知能とはなにか ヒトとAIのあいだ

知能とはなにか ヒトとAIのあいだ

田口善弘 

価格:1,012円(本体920円+税)

【2025年01月発売】

日本人が知らない!「文明の衝突」が生み出す世界史

日本人が知らない!「文明の衝突」が生み出す世界史

茂木誠  宇山卓栄 

価格:2,200円(本体2,000円+税)

【2025年02月発売】



ユーザーレビュー

この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。

レビューを評価するにはログインが必要です。

この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。

レビューを書く

本好きのためのオンライン書店

Honya Club.comへようこそ

Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営している
インターネット書店です。ご利用ガイドはこちら

  • サイトで注文&書店受け取り送料無料
  • 宅配なら2,000円以上で送料無料!
  • 予約も取り寄せも業界屈指の在庫量
  • 外出先でも検索や購入がカンタン!
新規会員登録   初めての方はこちら

出版業界資料

最近チェックした商品
  • 新訳かがみの国のアリス

    新訳かがみの国のアリス

    ルイス・キャロル  河合祥一郎  okama 

    価格:858円(本体780円+税)

    【2010年08月発売】

  • 1位

    火花

    火花

    又吉直樹 

    価格:1,320円(本体1,200円+税)

    【2015年03月発売】

  • Honya Clubカード
    • Honya Club とは
      Honya Clubはお得な「本のポイントサービス」です。ご入会いただいたお客様には特典が盛りだくさん!お近くのHonyaClub加盟書店でご入会、ご利用いただけます。
      Honya Club加盟書店は店舗一覧にてご確認ください。Honya Club加盟店アイコンのマークが目印です。
      HonyaClub会員規約
      個人情報の取扱いに関する規程
      ※上記は加盟書店店頭で使用できるHonyaClubカードの規約です。

    • Honya Club 公式アカウント facebookファンページ Twitterアカウント LINE@アカウント