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[BOOKデータベースより]
第1章 数寄と茶道(日本独特の様式;明治維新と数寄 ほか)
第2章 何故茶の湯か(十月の葉山茅山荘にて 第一話〜第五話)
第3章 煎茶の数寄(永田町佳風亭 一服一煎;和の中の漢 ほか)
第4章 茶風と新奇性(箱根木賀にて利休、織部、遠州を取り合わせる 第一話〜第四話;モダンとポストモダン)
第5章 本阿弥光悦(黄金郷南禅寺;ラリー・エリソンの桃源郷 ほか)
明治から昭和中頃までの数寄者は有名だが、それ以降の数寄の模様はあまり知られていない。現代に続いている数寄の、平成における様態を、数寄者自身の著作と豊富なカラー写真で、具体的に明らかにした貴重な1冊。
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価格:6,600円(本体6,000円+税)
【2021年03月発売】
数寄を追う者、つまりディレッタントは広汎な知的探究を通じて専門をいくつも乗り越えるが、学問共同体の一員ではない。著者が還暦から東大文学部の大学院研究生として過ごした二年間は、大学の追及する学問的専門性と、著者の関心である間口の広いアマチュア性との齟齬が、教授陣を困惑させたという。しかし茶の湯領域「宋・元と平安から元禄」と煎茶領域「明・清と享保以降」を統合することで、相互補完的に一千年の日中それぞれの文化が網羅できる。抹茶と煎茶の数寄を同時にすることで、豊かな世界が広がる、という著者の試みは注目に値する。明の文徴明や祝允明の書と薄茶で絵高麗を取り合わせてみたり、江月の書に古染付茗碗で煎茶を飲むなどの試みは、茶に新風を呼び込める可能性もある。著者所蔵の美術館級名物道具で構成する茶事を通じて現代の数寄を浮かび上がらせる。臨場感あふれる茶事の客は、林屋晴三氏を筆頭に、藤田一照氏、佃一輝氏、樂吉左右衛門氏、池田巌氏、千宗屋氏、樂篤人氏という豪華な面々。オール新撮影。