[BOOKデータベースより]
ひけしのしごとはまちをかじからまもること。おやかたにひろわれたぶちまるは、いちにんまえになるためにひびはげんでいる。そんなあるよる、ちかくのながやでかじがおきる…4才ごろから。
[日販商品データベースより]ドジばかりの駆出しの火消し・ぶち丸が、一人前の火消しとして認められていくまでを夢、家族、愛といったテーマとともに描く。大迫力の火事場のシーンや、ダイナミックなしかけも入った絵本。
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『ねこのはなびや』『ねこのでんきや スイッチオン』につづく、渡辺有一さんのねこやシリーズ第3弾!前2作にひきつづき、あっと驚くしかけが最高の見せ場をつくってくれる絵本です。江戸の町を守る、火消しや「ぶちねこ組」。ぶちまるは、ぶちねこ組のかしらにひろわれた野良猫でした。一人娘のおたまとともに家族の一員として育てられ、今ではいちばん若い火消しの見習い。一生懸命やるぶちまるですが、あわてんぼうでへまばかり。おたまにも叱咤激励されながら、たくさんの火消しの兄貴分たちとともに訓練に励んでいました。「はやくいちにんまえのひけしになりてえなあ」とつぶやくぶちまるですが……。ある夜、火の見番をしていたぶちまるは、近くの長屋から出火を発見!ぶちまるはあわてて半鐘を鳴らし、おたまは枕木をガンガンたたき、火消したちをたたきおこします。さあ火事場へかけつけ、水をかぶり、燃え盛る火事場に飛び込んでいく、火消したち。火事場の目印として、火事を食い止める家の屋根に立ち上げる、組の「まとい」はたいせつなもの。まとい持ちは火消しの華。半人前のぶちまるにその役が回ってくるはずはなかったが、あにいが足をすべらし転げ落ちた!「ぶちまる、そのままてっぺんにあがって!」と叫ぶおたま。ぶちまるははしごをかけのぼり、一気にまといを立ち上げます!みどころは、絵本6ページ分のサイズにもなるダイナミックなしかけページ!鮮やかな濃紺の空も、燃え盛る火の粉も、闇夜に輝く劇的な瞬間をばっちり描き出しています。ぐっと盛り上がりしずかに波がひいていく、あとには心地よい緊張のあとがのこる……。町を守る火消したちの夜、夜明け前までの、ながく思われる一夜はきっとこんな感じだったのでしょうね。昔から「火事とケンカは江戸の華」なんて言いますが、いかにも「江戸」の風情のねこ火消したちのかっこいいこと。「みずおけはこび」「おけかつぎ」「まるたあげ」「ちょうちんかざし」「ひたたき」「おおうちわふり」なんて訓練の絵も、本物の火消しそのままの風情です。個性豊かな火消し組の長屋暮らし、ドラマチックな火事場の場面が心に残る絵本です。
(絵本ナビライター 大和田佳世)
この絵本を楽しむのは、時代劇好きなお年寄りかも知れません。
命をはった火消したちの活躍を、想像できません。
江戸の火消しは消火というよりも、延焼を防ぐのが仕事だったのですね。
仕掛け絵本の醍醐味に、息を呑むようなシーンに、心揺さぶられながら、子どもたちにはかなり説明が必要な絵本だと思いました。(ヒラP21さん 60代・千葉県 )
【情報提供・絵本ナビ】