[BOOKデータベースより]
“国境を越える正義”に包摂されるのは誰で、排除されるのは誰なのか?グローバリゼーションに伴い、曖昧になってゆくわれわれの権利と責務。正義の「哲学的な境界」と「政治的な境界」とは。
第1部 哲学的な正義の境界(実践的推論の四つのモデル;行為者性と自律;原理、実践的判断力、制度;カントの正義とカント主義の正義;あなたが拒否できない申し出はどちらか?;女性の権利―誰の責務か?)
第2部 政治的な正義の境界(トランスナショナルな経済的正義;正義、ジェンダー、インターナショナルな境界;アイデンティティ、境界、国家;遠くの見知らぬ人、道徳的地位、透過的な境界)
正義の「哲学的な境界」と「政治的な境界」に関わる問題を、カントの政治哲学を用いて探求する。ロールズの弟子にしてイギリスを代表するカント主義哲学者オノラ・オニールの、正義をめぐる思想の全貌。
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価格:4,400円(本体4,000円+税)
【2025年02月発売】
「私は本書で、国境はもはや正統な正義の境界として見なしえないと論じる。それ自体が制度である国境を前提とした正義は、多くの場合疑われるべきものである」。ポスト・ロールズ時代のカント主義哲学は、われわれの「正義」に何をもたらすのか。そして、ロールズのなしえなかった義務論にもとづくグローバルな正義の構想とは――。ロールズの弟子にして、イギリスを代表するカント主義哲学者オノラ・オニールの、正義をめぐる思想の全貌。