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- インテリジェンスの世界史
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第二次世界大戦からスノーデン事件まで
岩波現代全書 079
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2015年12月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784000291798
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[BOOKデータベースより]
通信傍受や暗号解読は、第一次世界大戦時に外交・安全保障上の必要性から生じ、第二次世界大戦においては、傍受する対象国が複数となり、暗号自体も複雑化したため、米英間にUKUSA協定が結ばれた。戦争が終結するとソ連の脅威に対抗するため、この協定にカナダ、オーストラリア、ニュージーランドが加わり、ファイブ・アイズ諸国の体制が確立し、冷戦を裏から支えた。ソ連が崩壊し、冷戦が終結すると、肥大化したインテリジェンス組織は縮小させられたが、9・11同時多発テロによって、テロとの戦いという方向性が明確になっていく。こうして情報組織はネットから世界中のデータを吸い上げるようになる。国際政治の複雑怪奇な実態を裏から眺めるもう一つの現代史。
第1章 通信傍受と暗号解読の歴史(通信傍受の歴史;第二次世界大戦までの米英の暗号解読活動)
[日販商品データベースより]第2章 米英インテリジェンス同盟の構築(米英情報協力の始まり;第二次世界大戦の終結とUKUSA協定)
第3章 対共産圏の通信傍受包囲網―冷戦前半期(NSAの誕生;ファイヴ・アイズの成立;冷戦初期のUKUSA;対ソ情報収集活動の進展―スエズ危機、ベルリン・トンネル作戦;拡大する通信傍受活動―キューバ危機、ヴェトナム戦争)
第4章 進化する通信傍受技術―冷戦後半期(通信傍受手法の技術的進展―通信衛星、海底ケーブル;UKUSA間の軋轢―デタントの波紋;人口に膾炙するUKUSA;ソ連への機密漏洩;苦悩するGCHQ)
第5章 変容を迫られるUKUSA―冷戦後(変化するUKUSA―湾岸戦争、情報組織に対する監視;同時多発テロの衝撃―9・11、イラク戦争、スノーデン事件)
国を越えた情報協力が緻密化しビッグデータの活用が拡大するなか、スノーデン事件は情報戦の危険性を警告する。第二次大戦から今日まで、通信傍受技術の飛躍的な発展と、米英を中心とした通信傍受網の変遷の現代史。