- 更級日記 新版
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全訳注
講談社学術文庫 2332
- 価格
- 1,441円(本体1,310円+税)
- 発行年月
- 2015年12月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062923323
[BOOKデータベースより]
学問の家に生まれた父・菅原孝標と『蜻蛉日記』作者の妹にあたる母との女の手になる、平安中期の女流日記文学。物語への憧憬を育まれる少女時代。十三歳で父の任国上総から帰京。乳母や姉との死別。宮仕えや家庭生活で不如意な現実を生き、仏への信仰に傾倒、夫の急逝までの半生を回想する。晩年の諦観に至るまでの胸中の遍歴が鋭い感性で描かれる。
東国にて物語ゆかしさまさる
門出よりいかだまで
昔のあと・くろとの浜
まつさと
たけしば
すみだ河・もろこしが原
足柄山
横走・富士山・清見が関など
富士河
遠江を行く〔ほか〕
平安中期の日記文学。菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)作。1060年(康平3)ごろ成立。作者13歳、父の任地上総国から帰京する旅の記録にはじまり、51歳で夫の橘俊通と死別するまでの半生を自伝的に回想した記。冒頭には、『源氏物語』とその世界への少女のあこがれを記す。乳母や姉との死別、宮仕え、家庭生活をへて、夫の急逝にあい、仏への帰依を願う境地にいたる、胸中の遍歴が描かれる。
平安中期の女流日記文学。物語にあこがれた少女時代、母や姉との死別、宮仕え、家庭生活を経て、仏への帰依を願う境地にいたる回想記