[BOOKデータベースより]
文部科学省から国立大学へ要請された「文系学部・学科の縮小や廃止」は、文系軽視と大きな批判を呼んだ。自ら考える力を養う場だった大学は、いつから職業訓練校化したのか。学科の廃止を告げられながらも、教育の場に希望を見出す大学教授による渾身の書。
第1章 国立大学改革プランの衝撃―文系学部はいらない?
第2章 大学改革はいかに進められてきたのか
第3章 戦前の大学と戦後の大学
第4章 大学が崩壊する
第5章 大学をどうやって守っていくか?
終章 それでも大学は死なない
文部科学省から国立大学へ要請された「文系学部・学科の縮小や廃止」は、文系軽視と大きな批判をよんだ。自ら考える力を養う場だった大学は、いつから職業訓練校化したのか。
教養を身につけ、多様性を受け止める場だった教育の現場が新自由主義の波に晒されている。競争原理が持ち込まれ、その結果もあいまいなままにさらなる効率化が求められ、目に見える成果を求められている。そもそも教育の成果とはなんなのか。すぐに結果が見えるものなのか?
著者は、この問題が静かに、そして急速に進められつつあった当初から問題を指摘してきた現役の大学教授。「中の人」として声を上げたブログは、10万アクセスにも及んだ。著者が所属する学科は、今回の要請で一方的に「廃止」を宣言されている。1990年代に当時の政策で新たに創設された新設学科だったが、教員たちの尽力もあって、いまや受験生に人気の学科となっていた。にもかかわらず、一方的に廃止が告げられたのである。
その決定に率直に憤り、今や瀕死といっても過言ではない教育の現場を嘆きながらも、大学の存在意義を感じ、希望を見出そうとする著者。大学への希望を見出そうとする思いにあふれた渾身の書。
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下村文科大臣は国立大学に対し「文系学部・学科の縮小や廃止」を要請した。所属学科の廃止を通告された大学教授が、新自由主義の波に翻弄される現場を描く衝撃のレポート。