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[BOOKデータベースより]
さまざまな事柄が複雑にからむクジラ問題。いまなにが問われ、今後なにが必要か。「反捕鯨」でも「反反捕鯨」でもない新たな視点でこの問題をとらえ、今後の解決策をさぐる―
第1章 クジラと人間のかかわりの歴史―日本の捕鯨は本当に日本文化なのか
第2章 捕鯨の国際管理体制と捕鯨に対する考え方
第3章 ドキュメント・捕鯨裁判
第4章 判決後
第5章 日本の新捕獲調査計画をめぐる攻防
第6章 捕鯨裁判が映しだす日本社会―その教訓を生かすためにはどうしていくべきか
2014年3月31日の国際司法裁判所の判決により、日本は、南極での調査捕鯨の中止を命ぜられ今後の捕鯨政策の見直しを迫られている。
国はあらためて捕鯨を開始する意向を示したが、世界から厳しい目で見られることが予想される。
このニュースに接し、国内では、「反捕鯨」に対する「反・反捕鯨」の感情が高まりつつある。
しかしそれは適切な感情なのか、あるいは間違っているのか。
この問題は、様々な思考が錯綜し、問題をとらえるのが難しい状況だ。
いまここで、より中立的な視点で問題をとらえ、皆で考えていく必要がある。
「推進派」対「反対派」という2項対立という構図を超えた議論を進めるにはどうすればよいのか。
本書では過去に公刊された資料、また実際の裁判記録を精査して冷静な立場で捕鯨問題に向き合い、捕鯨論争についてオンブズマン型の視点にたち、中立的・批判的検証を行う。
その中で、今後日本はどう世界と向き合い、つきあっていくべきか、解決策を探る。
そもそも人とクジラはどうかかわってきたのか、捕鯨は日本の文化なのか、調査捕鯨とは何か、世界はどう見ている(考えている)のか、日本人が知っておきたい多様な項目をわかりやすく整理する。
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