[BOOKデータベースより]
なぜ『絶歌』は「2500日」を描かなかったのか?元東京少年鑑別所法務教官が手記の行間から読み解く「更生プログラム」の落とし穴と発達障害の可能性。
第1章 元少年Aが「矯正教育」を書かなかった理由(わずか四行しかない「矯正教育」の記述;私が『2500日全記録』に記した矯正教育の全容 ほか)
第2章 元少年Aの「贖罪意識」と「自己肯定」(巻末の「謝罪文」に漂う違和感;「後悔」はしても「贖罪意識」はない ほか)
第3章 元少年Aの「性的サディズム」は矯正されたのか(裁判所が認定した「性的サディズム」;未発達だったAの性的中枢 ほか)
第4章 元少年Aの「広汎性発達障害」が見落とされた理由(事件の原因は「心」ではなく「脳」にあった;残酷なホラー映像を好むという特性 ほか)
第5章 『絶歌』をめぐる議論を検証する(被害者遺族や支援者は“どこ”に怒っているのか;出版されるまでの複雑怪奇な経緯 ほか)
元東京少年鑑別所法務教官が手記の行間から読み解く
「更生システム」の落とし穴と発達障害の可能性
なぜ『絶歌』は「2500日」を描かなかったのか。
私はすぐに本を手に入れると一気に読み始めた。当時の取材内容を思い出しながら、冷静に、かつ慎重に読み進めていったのだが、しばらくたっても自分のなかに残っている疑問符が句読点に変わることはなかった。最も国民が知りたがっている、矯正教育を終えて社会に出てからの「空白の11年間」を埋めるものが、どこにも見当たらなかったのだ。止まっていた私の時計の針が突然、動き出した。(「はじめに」より)
【目次】
第一章 元少年Aが「矯正教育」を描かなかった理由
第二章 元少年Aの「贖罪意識」と「自己肯定」
第三章 元少年Aの「性的サディズム」は矯正されたのか
第四章 元少年Aの「広汎性発達障害」が見落とされた理由
第五章 『絶歌』をめぐる議論を検証する
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