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[BOOKデータベースより]
薩長史観に隠された歴史の真実!“官軍”が始めた昭和の戦争を“賊軍”が終わらせた。鈴木貫太郎(関宿)、石原莞爾(庄内)、米内光政(盛岡)、山本五十六(長岡)、井上成美(仙台)…など、幕末維新で“賊軍”とされた藩の出身者たちを通して見えてくる「もう一つの昭和史」とは。新視点から分かる、あの戦争の真相。先の戦争では国を破滅へと向かわせ、今なお日本を振り回す“官軍”的なるものの正体を明らかにする。
序章 賊軍vs官軍―浮かびあがる「もう一つの昭和史」
第1章 鈴木貫太郎―薩長の始めた戦争を終わらせた賊軍の首相
第2章 東條英機―混乱する賊軍エリートたちの昭和陸軍
第3章 石原莞爾―官軍の弊害を解消できなかった賊軍の天才
第4章 米内光政、山本五十六、井上成美―無力というほかない賊軍の三羽烏
第5章 今村均―贖罪の余生を送った稀有な軍人
鈴木貫太郎、石原莞爾、米内光政、山本五十六、井上成美など、幕末維新で“賊軍”とされた藩の出身者たちの苦闘を通して「もう一つの昭和史」を浮かび上がらせた異色の対談。新視点からあの戦争の真相を読み解く。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:3)
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- 井沢ファン
-
そんなものかという感じ
薩長中心の倒幕、明治維新の流れが第二次世界大戦まで影響を与えたという内容。薩長の官軍と賊軍、軍部の中でも差別された賊軍、そして討閥の動きが強まり、新たな派閥ができ、分離し、対立を迎えてゆくが、官軍のイズムが戦争へと導いてゆく。最後は賊軍のイズムが降伏、終戦を導いてゆくという内容。ずっと薩長閥が第二次世界大戦まで導いでいったと思ったっが、そうではなく、そのイズムが続いたということだが、それまでの過程が複雑に変化してゆくことを取り上げた。戦争という内容がないようなだけに、あまり良い感じで読みにくかったが、軍部の薩長のイズムというのは、天皇を玉としていかに主導権を握るかに過ぎないということだ。国民の犠牲を平然と天皇のために強いるようなシステムを作り上げたが、結局は自分たちの都合の良いように政権を握りたかっただけのことだ。しかしさほど興味は感じなかった。
薩長(さっちょう)史観に隠された歴史の真実!
“官軍(かんぐん)”が始めた昭和の戦争を“賊軍(ぞくぐん)”が終わらせた!!
鈴木貫太郎(関宿)、石原莞爾(庄内)、米内光政(盛岡)、山本五十六(長岡)、井上成美(仙台)など、幕末維新で“賊軍”とされた藩の出身者たちの苦闘を通して「もう一つの昭和史」を浮かび上がらせた異色の対談。
奥羽越列藩同盟など、幕府方につき新政府軍(官軍)抵抗した藩は、維新後「賊軍」としてさまざまな差別を受けた。その藩士の子息たちは、陸軍、海軍で薩長閥によって非主流派に追いやられ、辛酸をなめることになる。
やがて昭和に入り、日独伊三国同盟に反対した海軍の米内、山本、井上の賊軍トリオは、主流派である薩長閥に抗しきれず開戦を迎える。
そして、“官軍”が始めた無謀な戦争により滅亡の瀬戸際まで追い込まれた日本を救ったのは、鈴木貫太郎、米内光政ら賊軍出身者だった――。
新視点からあの戦争の真相を読み解き、いまに続く“官軍”的なるものの正体を明らかにする。
★著者の言葉
半藤一利
「あの戦争で、この国を滅ぼそうとしたのは、官軍の連中です。もっとも、近代日本を作ったのも官軍ですが。
この国が滅びようとしたとき、どうにもならないほどに破壊される一歩手前で、何とか国を救ったのは、全部、賊軍の人たちだったのです」
保阪正康
太平洋戦争を批判するとき、実は薩長政権のゆがみが継続していた点は見逃せないのではないでしょうか。
薩長閥の延長にある軍部を(賊軍の官軍的体質といったものまで含めて)批判するという視点がそのまま持ち込めるように思います。