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- 凡庸な芸術家の肖像 上
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マクシム・デュ・カン論
講談社文芸文庫 はM3
- 価格
- 2,750円(本体2,500円+税)
- 発行年月
- 2015年05月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784062902717
[BOOKデータベースより]
畢生の大作『「ボヴァリー夫人」論』(二〇一四年)の執筆がすでに開始されていた一九七〇年代、著者の心奥深くに忽然と燻りだした一九世紀フランスの作家マクシム・デュ・カン。今では“フロベールの才能を欠いた友人”としてのみ知られるこの謎多き人物の足跡をたどる本書は、あなた自身ではないあなたの物語でもある。凡庸とは、才能とは何を意味するのか。現代批評の頂点。
『凡庸な芸術家の肖像』への序章
『凡庸な芸術家の肖像』第1部(蕩児の成熟;蕩児は予言する;特権者の代弁;開かれた詩人の誠実;韻文の蒸気機関車 ほか)
『凡庸な芸術家の肖像』第2部(崩壊・転向・真実;夢幻劇の桟敷で;外面の痛み=内面の痛み;シチリア島の従軍記者;ふたたび成熟について ほか)
「凡庸」とは「すぐれたところのないこと」などといった相対的、あるいは普遍的な概念ではない。ルイ・ナポレオンのフランス第二帝政期に誕生した、極めて歴史的な現実であり、その歴史性は今なおわれわれにとって同時代のものなのだ――大作『「ボヴァリー夫人」論』(2014年)の執筆がすでに開始されていた1970年代、『「ボヴァリー夫人」論』を中断してまで著者を執筆に駆り立てた、現代批評の頂点。
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