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[BOOKデータベースより]
世界では、貧困が原因となって失われていく命があまた存在する。先進国の豊かさを享受している者たちにはこの事態についての責任があるのではないか。この問いに、「ある」と答える代表的な思考、シンガー、オニール、ポッゲ、シュー、セン、ヌスバウム…“飢えに抗う義務”を主張するその理路を明解に紹介・吟味して、現代の倫理のあり方を提示する。
序論 世界的貧困と倫理学
第1章 援助の救命モデル―シンガーの功利主義的援助論
第2章 援助のカント主義―オニールと「カント的に正しい世界」
第3章 加害としての貧困―ポッゲの消極的義務論
第4章 地球規模の格差原則―ロールズとその批判者たち
第5章 生存権のための援助―シューと基本権の論理
第6章 自由のための援助―ケイパビリティ・アプローチ
第7章 倫理と政治のために―ポストモダニズムからの批判
世界中の夥しい人が飢餓に倒れる今、彼らを支援することは私たちの義務なのか。この問いに「義務だ」と答える思想を読み解く。功利主義、カント哲学など多様な立論を吟味しながら、その側に立つことをいざなう1冊。
飢餓に倒れる人々を支援することは私たちの義務なのか?「義務」と答える諸思想を読み解く。多様な立論を吟味してその立場へと誘う。