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[BOOKデータベースより]
在職中には膨大な記事を書き、優れた書評子でもあった元朝日新聞記者が、客観報道のイロハを叩きこまれた駆け出し時代から、歴史教科書リポートを最終の仕事として定年退職するまでの36年間を回想。取材現場での生々してやりとり、稲山嘉寛、中内功、堤清二、諸井虔、石原慎太郎、小田実、赤尾敏諸氏をはじめ数多くの著名人の意外な素顔、知られざる記者の胸の裡を、巧まざるユーモアを醸す練達の筆で綴る。記者の本分とは何か、報道とは何か。実践的メディア論としても出色の「記者の中の記者」が書いた近来の快著である。
朝日が抹殺した“微生物蛋白”
カドミウム汚染米データの差し替え
北陸電力から「C」査定!?
郵政省貯金局長の嘘を信じて大誤報
不肖も一枚噛んだ「従軍慰安婦」報道
朝日・読売論説トップの「慰安婦問題」対話
入社式で飛び出した天皇の戦争責任
「死去」か「崩御」か、二度目の天皇論議
生物学者・昭和天皇の真面目
視点に合う人物を探す取材の模倣と違和〔ほか〕
大きく躓いた朝日新聞の謎を解くカギの、すべてがここにある。取材現場での生々しいやりとり、著名人の素顔、新聞記者の胸の裡を、練達の筆で綴る。ジャーナリズムの実相を明かした近来の快著。〈受賞情報〉新潮ドキュメント賞(第14回)
朝日新聞紙面はどのような人々のどういう考えに基づき、どう作られているのか。定年までの三十七年間に、およそ二万本の記事を書き、抜群の筆力と眼力で多くの社内表彰を受け、優れた“書評子”でもあった著者が、自らの記事をめぐるエピソードを率直に語り、“朝日”的体質を内側から浮き彫りにした、類まれな回想記。