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- 拉致と決断
-
- 価格
- 605円(本体550円+税)
- 発行年月
- 2015年04月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784101362229
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[BOOKデータベースより]
恋人と語らう柏崎の浜辺で、声をかけてきた見知らぬ男。「煙草の火を貸してくれませんか」。この言葉が、“拉致”のはじまりだった―。言動・思想の自由を奪われた生活、脱出への希望と挫折、子どもについた大きな嘘…。夢と絆を断たれながらも必死で生き抜いた、北朝鮮での24年間とは。帰国から10年を経て初めて綴られた、衝撃の手記。拉致の当日を記した原稿を新たに収録。
拉致、その日―一九七八年七月三十一日
[日販商品データベースより]絶望そして光―このまま死ぬわけにはいかない
人質―日本に引き留めようとする家族とも「戦わ」なければならなかった
自由の海に溺れない―日本の自由は、私たちに興奮と戸惑いをもたらした
自動小銃音の恐怖―この地の戦争に巻き込まれ、犬死するのが口惜しかった
生きて、落ち合おう―これは父さんとおまえだけの秘密だよ
煎った大豆を―配給が途絶えたという話が耳に入るようになった
飢えの知恵―その男は小魚をわしづかみにして、洋服のポケットにねじ込んでいた
配給だけでは食えない―私はトウモロコシが一粒落ちていても、拾うようになった
望郷―丘の景色のむこうには、海があるような気がしてならなかった〔ほか〕
恋人と語らう柏崎の浜辺で、声をかけてきた見知らぬ男。「煙草の火を貸してくれませんか」。この言葉が、〈拉致〉のはじまりだった――。言動・思想の自由を奪われた生活、脱出への希望と挫折、子どもについた大きな嘘……。夢と絆を断たれながらも必死で生き抜いた、北朝鮮での24年間とは。帰国から10年を経て初めて綴られた、迫真の手記。拉致の当日を記した原稿を新たに収録。