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物部家の巫・影媛は、神の声を聴くため翠鳥となって森の中を飛び回るうち、鹿狩りに熱狂する平群家の臣・志毘に出会い、恋に落ちる。しかし両家は対立する間柄、そして彼女はすでに皇太子に求婚されている身だった―。第一五二回芥川賞候補作。日本書紀に記された影媛の伝承にもとづく鮮烈な悲恋の物語。
[日販商品データベースより]日本書紀に描かれた悲恋が、現代に甦る。圧倒的な個性と熱のあふれる芥川賞候補作。物部家の巫・影媛は、神の声を聴くため翠鳥となって森を飛び回るうち、鹿狩りに熱狂する平群家の臣・志毘に出会い、恋に落ちる。しかし両家は対立する間柄、そして彼女はすでに皇太子に求婚されている身だった。特異な想像力と類まれな言語能力で描き切った、鮮烈な愛の物語。新潮新人賞最年少受賞の新鋭による待望の第二作。
物部氏の巫女・影媛と、鹿狩りに熱狂する志毘。日本書紀に描かれた鮮烈な悲恋が現代に甦る。22歳の新鋭による瞠目の芥川賞候補作。