[BOOKデータベースより]
平安貴族の意識と記憶をひもとき、リアルな宮廷社会へと読者を誘う。そこに生きた平安人と同じ心で読めば、『源氏物語』の本当の面白さが、その奥深さが見えてくる。なぜ、宮廷の女君たちは、かくも熱中したのか?平安をひもとく全六十五編!
第1章 光源氏の前半生(一帖「桐壷」―後宮における天皇、きさきたちの愛し方;二帖「帚木」―十七歳の光源氏、人妻を盗む ほか)
第2章 光源氏の晩年(三十四帖「若菜上」前半―紫の上は正妻だったのか;三十四帖「若菜上」後半―千年前のペット愛好家たち ほか)
第3章 光源氏の没後(四十二帖「匂兵部卿」―血と汗と涙の『源氏物語』;四十三帖「紅梅」―左近の“梅”と右近の橘 ほか)
第4章 宇治十帖(四十五帖「橋姫」―乳を奪われた子、乳母子の人生;四十六帖「椎本」―親王という生き方 ほか)
第5章 番外編 深く味はふ『源氏物語』(平安人の占いスタイル;平安貴族の勤怠管理システム ほか)
平安ウワサ社会を知れば、物語の面白さ、奥深さが見えてくる。平安人の世界を様々な角度からとらえ、読者を誘う。五十四帖のあらすじ、主要人物相関図、平安の暮らし絵図などを収録。〈受賞情報〉古代歴史文化賞優秀作品賞(第3回)
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