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[BOOKデータベースより]
後鳥羽院と定家との決別は、日本文学に何をもたらしたか?呪術と藝術、モダニズムと古代性―まったく新しい視点からの文学史。
1 日本文学史早わかり(日本文学史早わかり;香具山から最上川へ;歌道の盛り;雪の夕ぐれ;花)
2 後鳥羽院(歌人としての後鳥羽院;へにける年;宮廷文化と政治と文学;しぐれの雲;隠岐を夢みる;折口信夫論ノート)
3 王朝和歌の系譜(平忠度;藤原俊成;式子内親王;王朝和歌とモダニズム;津田左右吉に逆らって;吉野山はいづくぞ;夜半の狭衣;室町のころ)
丸谷全集第七巻(第8回配本)は、「王朝和歌と日本文学史」
日本文学史を政治史・西洋史に依らず、文学そのものによって区分できるか。この課題に、勅撰集など詞華集を基準とする画期的な文学史を提唱した「日本文学史早わかり」。明治以降、西洋文学史の枠組みに押し込まれてわかりにくくなってしまった日本文学史を詞華集にそって検討すると、どのような流れが見えてくるのか。日本文学史再考を通して試みる文明批評。
近代日本文学史において評価がきわめて低かった後鳥羽院。卓越した宮廷歌人であり、「新古今和歌集」の実質的撰者である後鳥羽院の和歌を具体的にひもとき、本歌どりの意味や神話的方法の重要性を強調し、「後鳥羽院は日本的モダニズムの開祖であった」という1文に至る――「後鳥羽院 第二版」。
王朝和歌、源氏物語から宣長、芭蕉までを論じた、丸谷氏の王朝和歌論の集大成であり、日本文学の本質に迫る一冊。
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