[BOOKデータベースより]
名作『氷点』をわかりやすく解説しながら、「人間が人間として人間らしく生きることの難しさと素顔らしさ」に迫っていく。三浦文学館特別研究員による、初の評論集。
三浦綾子を読む鍵―『道ありき』が語るもの
『氷点』はこうして生まれた
冒頭から読む“原罪”の森の文学
「汝の敵を愛せよ」と啓造の苦悶
佐石土雄とルリ子の物語―三浦文学の原風景
洞爺丸事件が語る『氷点』の核心
かけがえのないものを求めて―『嵐が丘』と正木次郎
徹―たったひとりの兄の愛と罪
夏枝―美という偶像
村井靖夫と松崎由香子―ねじれた愛の行方
陽子―清さと淋しさの道
陽子の遺書―“ゆるし”への希求の始まり
高木と辰子―それぞれの『氷点』の物語
おわりに
三浦綾子作品はなぜ今も人を感動させるのか
キリスト者の視点から、『氷点』をはじめとする数多くの作品を発表した作家・三浦綾子。本書は、その代表作を読み込むことで、作家が何を言おうとしていたのかを探っていきます。軍国教育に献身した小学校教師である自らに絶望し退職、結核や自殺未遂を経て、キリストに出会った三浦は、作品を通して、自らの思いを一貫して伝えてきました。愛と罪、許しとは。人はどう生きるべきか――。
三浦綾子記念文学館の特別研究員である著者が、12回に渉って行った連続講演をもとに、三浦文学のテーマと本質を分かりやすく綴っています。モノと金にまみれ、心の豊かさを忘れがちな我々の心に響くメッセージに、是非触れて下さい。
【編集担当からのおすすめ情報】
今年は、『氷点』入選後50年目を迎えます。三浦綾子記念文学館では、“『氷点』50年記念事業”としてさまざまな企画を行いますが、本書は、『氷点』記念出版の1冊として、三浦綾子さんのエッセイ集『ごめんなさいといえる』と同じ日(三浦綾子さんの誕生日である4月25日:奥付表記)に刊行されます。
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