[BOOKデータベースより]
「いただきますって、なぜ言うの?」食べることは、いのちをいただくこと。谷川俊太郎詩の絵本。
[日販商品データベースより]生かされてるって、どういう意味? 「いただきます」は、なぜ言うの?
うし
しんでくれた
そいではんばーぐになった
ありがとう うし
(「しんでくれた」谷川俊太郎 より)
2024年に惜しくもこの世を去った、日本を代表する詩人・谷川俊太郎さん。
谷川さんの詩集『ぼくは ぼく』(童話屋)に掲載されている詩「しんでくれた」に、絵本作家の塚本やすしさんがダイナミックな絵を付けたのが本書です。
うしだけでなく、ぶたやにわとり、魚に思いを広げ、人がその命をいただいていることをシンプルな言葉で伝えていきます。そして、自分の命に目を向けます。
心に深くとどく言葉と、力強い絵で「命をいただく」ことの意味を伝えます。
声に出して読めば、生きる力が湧く一冊です。
※※※帯コメントをご紹介します※※※
いきものは いきものをたべなければ いきていけません。
にんげんは ほかのいきもののおかげで いきているのです。
「いのちは いのちをいけにえとして ひかりかがやく」
そのことを わすれたくありません。
谷川俊太郎
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「しんでくれた」。このドキッとするタイトルの絵本は、谷川俊太郎さんの詩から生まれた作品です。うし しんでくれた ぼくのためにそいではんばーぐになったありがとう うしそう、これは死に対してただ悲しんだり切ない気持ちになったりする、という内容のものではありません。生き物は生き物を食べてなければ生きてはいけない。人間は他の生き物のおかげで生きている。「いただきます」という感謝の気持ちが生まれる詩なのです。普段、食事の時間になるとテーブルに並ぶさまざまな料理。食べればぼくたちは元気になり、成長し、生きる力がわいてきます。牛だけでなく、豚や鳥、魚もぼくのためにしんでくれているのです。だからといって、ぼくは彼らのためにしんでやることはできない。だれもぼくを食べる必要がないから。だからこそ・・・・。力強く描かれた生き物たち、美味しそうに描かれたハンバーグ。そして幸せそうな表情のぼく。知らなければ気がつかなかったかもしれない。でも、やっぱり大切な事実は伝えた方がいいし、子どもたちもこう思うはず。「ぼくを輝かせてくれてありがとう。そしていただきます。」シンプルでわかりやすい言葉の中につまった、生きることへのエネルギー。ぜひ声に出して読んで、その力を感じてみてください。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
【情報提供・絵本ナビ】