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[BOOKデータベースより]
本論集では、日本の歴史のなかで女性の周縁化(地位の劣化)が進行していく過程を、その身体に対する認識の歴史的変化に着目しつつ、宗教/儀礼/穢れ/医学/衛生という、主として五つの側面から検討をくわえ、明らかにする。仏教と神道等の諸宗教における女性認識の諸相、血穢などに対する地域社会の対応の展開、伝統的医学・近代医学双方からみた病気や女性身体観の変容、近代衛生思想における女性役割の位置づけ等について、新しい視点から提示した共同研究の成果。
1 宗教/儀礼/穢れ(善光寺と女人罪業観;富士講・不二道の女性不浄観批判―妊娠と出産についての言説を中心に;奈良の伝統的祭礼と女性―歴史民俗学的視座からの分析;古代浴衣復元のための覚え書き;女性と穢れ―『玉葉』を手がかりとして;宗教都市におけるケガレの操作と「清浄」概念の共有;近世における北野社門前の社会構造―芸能・茶屋興行を中心に)
2 医学/衛生(中国医学における感染症認識;江戸時代の結核―「恋の病」考;衛生思想の中の女性―その周縁性と共生性;眼の感染症にみられる女性観―眼の通俗衛生と女性;規範としての「自然」―江戸時代の育児書を手がかりに;不妊の原因としての淋病―明治・大正期の庶民の生殖観の変化と買春の問題化;『青鞜』への道―保持研と南湖院)