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[BOOKデータベースより]
世界経済の運命は彼らの手に―。マネーの“蛇口”を意のままに操り、たった一言で株価を動かす中央銀行の総裁たち。驚くほどの巨大な権力を持つ彼らは、いわば現代社会の錬金術師だ。アメリカのベン・バーナンキ、EUのジャン・クロード・トリシェ、イギリスのマービン・キングは、経歴も思想もリーダーシップのスタイルもまったく異なる個性豊かな三人。前代未聞の金融危機の嵐が吹き荒れるなか、国内外からの苛烈な批判をかわして、大胆な決断を下し、ギリギリのところでピンチをしのいだ。その苦闘が、良くも悪くも今日の世界経済を形作ったのだ。米国を代表する経済記者が綴る、渾身のドキュメント。
第1部 錬金術師の誕生―一六五六年から二〇〇六年まで(ヨハン・パルムストルヒと中央銀行の誕生;ロンバード街、統べよブリタニア、バジョットの格言 ほか)
第2部 パニック―二〇〇七年から二〇〇八年まで(三人の委員会;クリスマスまでには終わるだろう ほか)
第3部 ショックの余波―二〇〇九年から二〇一〇年まで(FRBの闘い;ギリシャ悲劇 ほか)
第4部 第二の波―二〇一一年から二〇一二年まで(チョッパー、トロイカ、ドーヴィルの密約;ヨーロッパの大統領 ほか)
世界のマネーの流れを操り、たった一言で株式市場を乱高下させる中央銀行総裁は、いわば「錬金術師」。ワシントン・ポスト紙の記者が、世界経済の危機と闘う彼らのあまりに人間臭い物語を追う。
世界経済を動かす巨大な権力を与えられた中銀総裁たち。彼らの闘いを気鋭のジャーナリストが生き生きと描き出す。山形浩生氏推薦。