[BOOKデータベースより]
イタリア・フィレンツェ郊外の小さな美術館で出会った一つの謎めいた板絵。それは死んだはずの赤ん坊をよみがえらせた聖人の奇跡を描いたものだった。この「嬰児復活の奇跡」と、その上位テーマたる「狂気の母」が、著者を思索の旅に招き入れる。聖餐・聖遺物といったキリスト教文化圏特有の信仰形態や、遡って古代エジプト、ギリシア、ケルト文化にも見られる「死と復活」の主題。これら多くの図像や史料を読み解きながら西洋精神の根幹を成す「死と復活」の思想の本質と、キリスト教の深層に肉薄する。
第1章 「嬰児復活の奇跡」と聖遺物
第2章 聖餐とカニバリズム
第3章 聖杯伝説と生贄の祭儀
第4章 子殺しの魔女とケルトの大釜
第5章 ディオニューソスと「洗礼による死」
第6章 若返りの釜―グノーシス、錬金術、アンドロギュヌス
「狂気の母」という凄惨な図像に読み取れる死と再生。本書では、多くの図像や史料を読み解きながら、西洋精神の根幹を成す「死と復活」の思想の本質と、キリスト教の深層に肉薄する。
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「狂気の母」という凄惨な図像に読み取れる死と再生の思想。それがなぜ育まれ、絵画、史料、聖書でどのように描かれたか、キリスト教文化の深層に迫る。