- 超越論哲学の次元1780ー1810
-
Dimensionen der Transzendentalphilosophie.
- 価格
- 6,160円(本体5,600円+税)
- 発行年月
- 2013年11月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784862851642
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[BOOKデータベースより]
カントが『純粋理性批判』(1781年)による認識批判にもとづき超越論哲学を展開しはじめてから、1789年のフランス革命勃発による政治的、思想的な革命の時代をへてヘーゲルに至る30年に及ぶドイツ古典哲学の生成と展開の過程を文献研究を踏まえて考察する。
超越論的なものの概念について―イマヌエル・カントの超越論哲学の理念―『純粋理性批判』にたいする『プロレゴーメナ』の解明
[日販商品データベースより]超越論哲学における歴史性
後期カントにおける歴史と政治―社会における平和と批判的理性の尊厳
超越論哲学としての「知識学」
若いシェリングにおける自然と歴史的過程
ロマン主義的自然哲学―ヨーハン・ヴィルヘルム・リッター
哲学の至福の時―イェーナにおけるシェリングとヘーゲル
道具としての芸術作品―シェリングの『超越論的観念論の体系』
同一性哲学における神話問題について
ロマン主義的時代批判―ボナヴェントゥーラの『夜警』
「思考の全体系が、私の見解では歴史に―精神と世界の歴史にならなければならない」
カントが『純粋理性批判』(1781年)による認識批判にもとづき超越論哲学を展開しはじめてから,1789年のフランス革命勃発による政治的,思想的な革命の時代をへてヘーゲルに至る30年に及ぶドイツ古典哲学の生成と展開の過程を文献研究を踏まえて考察する。カントの「哲学革命」の影響下で「ドイツ観念論」の哲学者たちの営為を位置づけ,超越論哲学における思考様式の革新が認識理論の領域に止まらず,哲学批判,科学批判を超えて自然,社会そして思考に関する新たな地平を多様に切り拓いていく過程を分析し,〈カントからヘーゲルへ〉という単純な図式を超えてドイツ観念論の幅広い活動の実態を明らかにする。
著者は旧東ドイツにおいてシェリング研究で学位を,さらにカントとヘーゲルの歴史的なものの理論発展に関する研究で教授資格を得るとともに,東独の崩壊を視野に入れてドイツが抱えるヨーロッパ圏の諸問題について精力的に活動してきた。カント,シェリング,ドイツロマン派,そしてニーチェに関する業績や,カント,シェリング,ヘーゲル,アルニム,リッターらの著作を編集するなど多岐にわたる文献研究により,ドイツ観念論を根本的に見直すことに貢献している。