[BOOKデータベースより]
第1部 市場原理主義の末路(社会的共通資本は市場原理主義では守れない;パックス・アメリカーナの危うさ)
第2部 右傾化する日本への危惧(昭和天皇とヨハネ・パウロ二世の言葉;戦争の傷を抱えた経済学者)
第3部 60年代アメリカ―激動する社会と研究者仲間たち(若き友人たちを巻き込んだヴェトナム戦争;レオン・フェスティンガーを偲ぶ;九・一一テロが想起させる『ローマ帝国衰亡史』;ハーヴェイ・ロードの僭見と日本の官僚)
第4部 学びの場の再生(魚に泳ぎ方を教える;経済学の新しい地平を拓くのは学生だ;果たせなかった「夢の教科書」作り;大学で「学び」を心ゆくまで楽しむ;ビールを飲みにゆく心のゆとり;ケンブリッジのカレッジで;福祉は制度化できるか)
第5部 地球環境問題への視座(社会的共通資本としての環境;経済学はグローバル・チェンジを考察できるのか;空海が学んだスリランカの溜池潅漑;人間的な都市を求めて―ルーヴァン大学の挑戦;緑地という都市環境をどう創るか)
経済から人間の心を切り離して、法則を求めてきた経済学。哲人経済学者が、効率性よりも人間の尊厳を大切にした経済社会の構築を説く。2003年刊『経済学と人間の心』に、その後の講演録や解説を加えた新装版。
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ユーザーレビュー (1件、平均スコア:4)
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joshua
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ノーベル経済学賞候補
過去の公演や著作をまとめたもので、断片的ではありますが宇沢先生の思想がわかりやすくコンパクトに理解できます。市場主義が進む現代社会への警鐘の書です。市場主義社会が行きつく先に豊かさはありません。「経済」は経世済民の略であると改めて認識しなければなりません。
2003年刊『経済学と人間の心』の新装版。効率性よりも人間の尊厳を大切にした経済社会の構築を説く。池上彰氏の解説付き。