[BOOKデータベースより]
あこがれの建築事務所の扉を叩いたその日からぼくはベルリンで働くことになった。同時に暇さえあれば訪ね歩いた綺羅星のような建築たち―いまのぼくを形づくった一〇年間の“旅”の記録。
自転車とブランコと銀色の空
ヨーロッパへの片道切符
ピキオニスの道
ウィーンと装飾
入口のない博物館
ヴェネチアの呼び鈴
ローマのベストフレンド
都市の噴水と楕円でつくられたふたつの教会
カルロ・スカルパという建築家
ドイツ語の先にみつけたもの〔ほか〕
"コルビュジエ、ミース、ガウディ、ズントー…… 先人が残した憧れの建築を訪ね歩いた10年間。 行く先々で触れ合った現地の人々、そして各地の綺羅星のような建築たちとの邂逅を通して ぼくは建築家になった。 内田樹邸で「宴会ができる武家屋敷」を、レッドブルジャパン本社オフィスで「路地や縁側まで内包する新しいオフィスの形」をそれぞれ実現させた若き建築家がこれまで重ねてきた研鑽の日々。 膨大なスケッチと写真もフルカラーで収録!
光嶋裕介 建築家。1979年、米ニュージャージー州生まれ。男三兄弟の次男。8歳までアメリカで育ち、ミドルネームは「ブライアン」。帰国後奈良の小学校を卒業するとまた父の転勤でカナダ、トロントへ。その二年後には、英国のマンチェスターへ。エリック・カントナに惚れ込みサッカーが好きになるも、イギリス英語が肌に合わず単身帰国。 1995年、早稲田大学本庄高等学院に入学。大学時代は毎年夏休みに5、6週間のひとり旅。行き先はいつも憧れのヨーロッパ。2002年、早稲田大学理工学部建築学科を卒業し、同大大学院へ。石山修武研究室に所属。石山さんの自邸兼事務所である「世田谷村」で朝から晩まで図面を描き、模型をつくる。建築の「け」の字から叩き込まれた。2004年、大学院卒業とともにヨーロッパへ。ドイツの建築設計事務所で働き、ベルリン生活を満喫。 2008年に帰国し、事務所を開設。内装設計やコンペに励み、ドローイングや銅版画を描く日々。2011年、思想家の内田樹さんの自宅兼道場(合気道)である凱風館【がいふうかん】が神戸に完成。若手建築家の登竜門である、SDレビュー2011に入選。また、凱風館の竣工とともに内田樹師範の下、合気道を始める。2012年6月、レッドブルジャパン本社オフィスの内装を担当。「社内を""Redbull Town""に見立てた路地や縁側まで内包する新しいオープンオフィスのかたち」を提案。 著書・作品集に『みんなの家。〜建築家1年生の初仕事〜』(アルテスパブリッシング)、『幻想都市風景』(羽鳥書店)。2010年より桑沢デザイン研究所にて非常勤講師。2012年からは、首都大学東京・都市環境学部に助教として勤務中。"
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初めての仕事が内田樹邸(まるごと一軒)。建築界きっての大型新人が綴る「建築家になるまで」。スケッチ、写真もふんだんに収録。