- 歌舞伎家と血と藝
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- 価格
- 1,320円(本体1,200円+税)
- 発行年月
- 2013年08月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784062882217
[BOOKデータベースより]
当代の役者はいかなる歴史を背負っているのか?七大名家の興亡を読み解く。
第1部 劇聖とその後継者たち―明治から大正(歌舞伎史との並走―市川團十郎家その一;養子と実子―尾上菊五郎家その一;東西分裂と襲名争い―中村歌右衛門家その一 ほか)
第2部 新興と凋落―大正から昭和戦前(血統のない家―中村歌右衛門家その二;歴史は繰り返す―尾上菊五郎家その二;周縁からの出発―中村吉右衛門家その一 ほか)
第3部 神なき時代―昭和戦後から平成(二度殺された役者―片岡仁左衛門家その二;早過ぎる死―市川團十郎家その三;第二の帝政―中村歌右衛門家その三 ほか)
第4部 新たなる希望
当代の役者はいかなる歴史を背負って舞台に立っているのか? 明治から現在まで、血と家と藝が密接にからみあう歌舞伎の世界には、波瀾万丈の人間ドラマがあった。歌舞伎座の頂点を目指す七大名家の興亡を描きつくした大著。歌舞伎を観るのが、もっと面白くなる! (講談社現代新書)
当代の役者はいかなる歴史を背負っているのか?
明治から現在まで、歌舞伎の世界には、
世襲と門閥が織りなす波瀾万丈のドラマがあった――。
歌舞伎を観るのがもっと楽しくなる本。
○市川團十郎家はなぜ特別なのか?
○松本幸四郎家は劇界の毛利三兄弟?
○中村勘三郎の死は何を意味するか?
○偶数系片岡仁左衛門の悲劇とは?
○栄華を極めた二人の中村歌右衛門の戦略とは?
○尾上菊五郎家の歴史は繰り返す?
○新しい歌舞伎座を担うのは誰か?
「二〇一三年四月二日、歌舞伎座新開場柿葺落の初日に出かけた。この日、いちばん盛り上がったのは、人間国宝や藝術院会員たちの重厚な演技ではなく、中村勘九郎の息子・七緒八が花道を歩いて出てきた時だった。セリフを言うわけでもなければ見得を切るわけでもない。ただ歩いて出てきただけだ。……それなのに、「中村屋」との掛け声と万雷の拍手――こういう光景は歌舞伎ならではのものだろう。こういう世界は、たしかに入りにくい。だが、入ってしまえば、ひとりの幼児の背後にいる何世代にもわたる歴史が見えて、それだけで面白い。」(あとがきより)
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血と家と藝が密接にむすびついている歌舞伎の世界。複雑怪奇な「巨大ファミリー」を読み解くことで、この芸能の本質に迫る。 血と家と藝が密接にむすびついている歌舞伎の世界。複雑怪奇な「巨大ファミリー」を読み解くことで、この芸能の本質に迫る。