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[BOOKデータベースより]
中学受験に失敗し、冬眠を決意したミズキと、特別な感覚を持ち、人との共感をこばむカナトが、鉱物を通じて心を通わせていく。
[日販商品データベースより]私はみんなと違う。
そうやってみんなと一線を引きながら、都合が悪くなると線を消す。
ずるい。卑怯。矛盾だらけだ。
中学生になったら本当の人生がはじまるはずだったのに……、私は今も仮の人生を生きている。
佐藤瑞紀(さとうみずき)は、中学受験に失敗し、公立の中学へ通うことになった。学力試験は通ったのに、抽選で落ちた。その事実に苦しむミズキは、中学三年間を冬眠してすごそうと決意する。最小限のエネルギーで、最低限の消費活動をしてすごそう、と。
しかし、体育祭での三人四脚や、理科部からの勧誘、そして小学校のころ気になっていた竹内奏斗(たけうちかなと)との再会によって、なにも感じないはずの心は波立っていく……。
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黄水晶みたいな木曜日が来るから――中学受験に失敗し冬眠を決意するミモリの前に美しい鉱物の世界が現れる。心が共鳴する青春小説。 中学生になったら本当の人生がはじまるはずだったのに……、私は今も仮の人生を生きている。
佐藤望森(さとうみもり)は、中学受験に失敗し、公立の中学へ通うことになった。学力試験は通ったのに、抽選で落ちた。その事実に苦しむミモリは、中学三年間を冬眠してすごそうと決意する。最小限のエネルギーで、最低限の消費活動をしてすごそう、と。
しかし、体育祭での三人四脚や、生物部からの勧誘、そして小学校のころ気になっていた竹内奏斗(たけうちかなと)との再会によって、なにも感じないはずの心は波立っていく。
いつしかミモリは、小学校のころ、習いごとばかりで押しつぶされそうになっていた自分を救ってくれた、カナトの言葉を思いだす。
「平べったい茶色い火曜日の道を進むと、くねくねしたオレンジ色の水曜日の坂道になって、そこをどこまでも上っていくと、黄色い木曜日が見える」
そして、いつか努力が報われて、黄水晶みたいな木曜日が来るから、いま、少しだけがんばろうと心に決めるのだった。