明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか

祥伝社
大島幹雄　

• 価格: 1,760円（本体1,600円＋税）
• 発行年月: 2013年08月
• 判型: Ｂ６
• ISBN: 9784396614638

内容情報

[BOOKデータベースより]

幕末の開港とともにいち早く海外に出た日本人サーカス芸人たちは、世界各国で活躍した。とくに１９１０（明治４３）年、ロシアに渡ったヤマダサーカス一座が、ショッキングな「ハラキリ」芸を披露して、ロシアのみならずヨーロッパ中の観客を魅了していた。ヤマダサーカスには「イシヤマ」、「タカシマ」、「シマダ」という名の芸人たちが参加し、日本古来の伝統芸を披露して大人気を博した。しかし、そんな彼らの前にはロシア革命という２０世紀最大の事変が待ち受けていた―。歴史に翻弄された３人の足跡をたどりながら、当時海外で最も有名だった日本人一座「ヤマダサーカス」の全貌に迫る。

第１章　日露戦争前のロシアに渡ったサーカス芸人（なぜ彼らは海を渡ったのか；ロシアで好評を博した日本人たち）
第２章　追跡、謎のヤマダサーカス（戦慄のハラキリショー；山根ハルコのロシア放浪記；極東サーカス―サーカスがつないだ日本とロシア；帰ってきたイシヤマ；ジャグラー、タカシマ伝説；戦争とサーカス）
第３章　サーカスと革命（山根ハルコの悲劇；アヴァンギャルドとタカシマ；イルクーツクのドクター・シマダ）
第４章　粛清されたサーカス芸人（ヤマサキキヨシの運命；ナロフォミンスクからの手紙；パントシ・シマダの秘密；究極のバランス芸）

[日販商品データベースより]

明治期、日本人サーカス芸人は海外で活躍していた。当時海外で最も有名だった日本人一座「ヤマダサーカス」の活躍と謎を探る。海を渡り、世界を熱狂させた、名もなく、しかし、たくましい日本人の記録。