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- 群れは意識をもつ
-
個の自由と集団の秩序
PHPサイエンス・ワールド新書 071
- 価格
- 1,210円(本体1,100円+税)
- 発行年月
- 2013年08月
- 判型
- 新書
- ISBN
- 9784569809502
[BOOKデータベースより]
数万羽が列をなして大空を一方向へ飛ぶ鳥、大海を泳ぐイワシの大群、餌に向かうアリの列…動物の群れがなぜこのように統率のとれた行動をとれるのか?動物の群れをめぐるさまざまな謎は、多くの科学者や人工知能研究者たちを魅了してきた。そうした知見をくわしく紹介するとともに、沖縄・西表島をフィールドにしたカニの集団渡河行動をめぐる著者たちの研究成果を取り上げることで、個と集団の微妙な関係性に新たな光を当てる。
第1章 意識と群れ―モノとコトの未分化性(ムクドリの群れと脳;アリに英語がわかる? ほか)
第2章 動物の群れ―個体の視点におけるモノとコト(バード・アンドロイド;自己推進粒子 ほか)
第3章 ミナミコメツキガニの群れは痛みを感じているか(西表島から始める;ダチョウ倶楽部モデル ほか)
第4章 群れによる時計・身体・計算機(ミナミコメツキガニの群れを解析する;ミナミコメツキガニの相互予期 ほか)
第5章 群れの意識―条件から経験へ(ロボットは集団になると知性をもつか;スウォーム・インテリジェンスからの展望 ほか)
数万羽から成るムクドリの群れ。まるで1個の巨大な生き物のように大空を黒い塊となって猛スピードで飛び回り、急転回し、場合によっては突然散開し、再び一個の群れに戻る。動物の群れがなぜこのように統率のとれた行動をとれるのか? 動物たちの群れをめぐる様々な謎は、それが哺乳類であれ、鳥であれ、魚であれ、昆虫であれ、多くの科学者や人工知能研究者たちを魅了してきた。▼■神経細胞の集団と、動物の群れの違いをどう見るのか?▼■群れがもつ集団の知性、知能の正体とは何か?▼■群れのなかの個体が隣接する個体と衝突しないためには?▼■群れを構成する個体が従うシンプルな原理・規則とは何か?▼これまでの知見をくわしく解説しながら、沖縄の西表島を舞台に繰り広げられるカニの集団渡河行動をめぐる著者たちの研究成果を紹介する。著者たちは次第に、群れのなかの個体にとっての「自由」と、集団の統率・秩序の関係に心を惹かれていく。
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