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[BOOKデータベースより]
『遊びと人間』の3年後、1961年にロジェ・カイヨワは物語「ポンス・ピラト」を発表する。無実のイエスを死刑に処してよいのか?ピラト苦悩のひと晩を通し、臆病な人間が勇気をもって正義を決断するメカニズム、宗教の本質、そして日本人にはわかりにくいキリスト教における十字架刑の意味についてカイヨワが“物語”という形式で考える。1962年コンバ賞受賞作。そのほか、大洪水のなかで神の不公平な殺戮を思う義人の物語「ノア」、ポロックの絵画を介した記憶のあいまいさに起因する小篇「怪しげな記憶」、肉体を離れた男の精神が究極の実在に達するさまを描く「宿なしの話」。カイヨワ作のフィクショナルな物語全4篇。
[日販商品データベースより]『遊びと人間』で知られるロジェ・カイヨワが著したフィクショナルな物語全4篇。
イエス・キリストを死刑に処したローマ帝国の官僚・ピラトの苦悩と決断を描く物語「ポンス・ピラト」。カイヨワ自身は「これはSFではない」と語るのだが……?
本邦初訳の「ノア」「怪しげな記憶」「宿無しの話」に、カイヨワが「ポンス・ピラト」を語った「『ポンス・ピラト』追記」を収録。