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[BOOKデータベースより]
真の肉体を渇仰した三島由紀夫が陥った分裂と矛盾とは―。その死を咎めるのは、氏が憂い愛したこの国の本質的危機の時代にそれを予感しながら「不在」となったことだ。鎮魂の書『三島由紀夫の日蝕』のほか丹羽文雄、高見順、小林秀雄、江藤/淳、大江健三郎、川端康成ら様々な接点を持った文士たちとの対話や論争、追悼文に加え石原氏の若き日の肖像につながる文芸批評とエッセイ「発射塔」を収録。
三島由紀夫の日蝕
文明批判の強靱な鑿―三島由紀夫氏の文体
三島語の叛乱―「美徳のよろめき」論
「反俗」への走向―三島由紀夫著「剣」について
観念的「青春」・三島由紀夫論
作家の経営―高見氏の「文学修業の今昔」にこたえて
丹羽文雄論―人間の行為様式の透視者
文学への素朴な疑問
現代小説のヒーローを求めて―江藤淳との対談
俗物性との闘い―亀井勝一郎との論争〔ほか〕
作家として、政治家として、圧倒的な存在感を見せつける石原愼太郎、初の評論選集。本巻は、様々な接点を持った文士たちとの対話や論争、追悼文に加え、若き日の肖像につながる文芸批評とエッセイ「発射塔」を収録。